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誰でもいいとあなたがいうのなら、違う人をあなたにあげましょう。

  ディーン様の行動を調べてみました。

 寮生活が長いと言っても公爵令嬢である私にはつてがあり、陛下も力を貸してくださいます。

 後は、領地の片隅に……。


 まずアリスさんに会いに行くのは内緒ですわ。

 当たり前ですわよね浮気ですもの。


 うふふ馬鹿みたいですわ。忙しいと言う言葉を本当だと思っていた私は馬鹿すぎます。


 アリスさんの寮の部屋に忍び込むなどはさすがにしてませんわ。

 二人で町の宿屋に……あはは、内緒で宿屋で何をしているのでしょうか?


 私はため息をついて、報告結果を見ています。

 これが一国に王太子の行動? ばかばかしいですわ。


「レイモンド様辺りにお願いしましょうか」


 アリスさんに近づける男性は陛下もレイモンド様辺りでいいのではないか? とおっしゃっていました。不実な人は嫌いですが、あのアリスさんのお相手なら丁度いいですわ。


 馬鹿みたいですわ。

 こんなことばかりつらつら考え、復讐計画を練るなんて。

 あら復讐計画ではありませんわね……。


「アリスさんは……地位のある男性ならどなたでもよか……あははははは」


 私はとうとう大声で笑いだす他ありませんでした。

 調査結果を見れば、貴族の男性をひっかけるために学園に来たとあります。


 私は笑い転げ、手を叩いてずっとずっと笑い続けるしかありませんでしたわ。

 気が狂ってしまったのかもしれませんわね。


 ディーン様でなくてもよかったらしいのですわ。

 こんなことってあります?


 私はディーン様以外いりませんのよ、あの人さえいてくれればよかったですのに、アリスさんは誰でもよかったんですのよ。


 馬鹿みたいですわ。


 庶民でありながら強い魔力を持つ彼女を伯爵家が利用して、学園に転入させ、地位の高い男性をひっかけて結婚させる?

 ばかばかしい計画ですわ。


私はそんな人に負けたんですの? 馬鹿みたいですわ。

 愚かな私、愚かなディーン様、そんな人に振りまわれる私が一番馬鹿かもしれませんわね。


 私を悪者に仕立て上げ、ディーン様に近づく計画とか、私何をしていたのでしょう?

 何か悪いことをしたのかしら? なんて馬鹿みたいに考えていましたわ。


「最初から……」


 最初から変だと思っていて、調べていても、何かが変わっていたでしょうか?

 わかりませんわ、だってもうディーン様の心は私にありませんもの。


 何もかもどうでもいいとおっしゃる陛下、私はディーン様を愛していますの。

 だから貴方様みたいに諦められませんわ。


 諦めた時は私が死ぬ時ですのよ。





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