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最高に⚪⚪⚪⚪いる貴方を見ていたいから

作者: 爽崎和生

嘘でも良いから何か言わなければと思った。

だって、何も言わなかったら貴方は何処か遠くへ逃げて行ってしまう気がしたから。


「ちゃんと私は貴方を見てるよ」


だからまた私は嘘を口から吐き出して、ニッコリ笑うの。

貴方に悟られないように、嘘に気付いて逃げられないように。


「そんなこと言って僕が喜ぶとでも思ってるの?」


貴方はいつもそう言う。

その度に私はドキッとさせられるんだ。

嘘がばれたのではないか?

彼は私が嘘をついていたと知ったら、この場から逃げてしまうのではないか?

杞憂だと分かるのは、君が照れながら言うから。


「本当だよっ!」


貴方が笑うから私も笑った。

いつか嘘が本当になるように。

君が素直に心から笑えるようになった時には、言おうと思う。

私は貴方がーー



大嫌いだって。



本当はそれだけのために嘘を吐く。

笑顔になった後に最高に苦しんでいる貴方を見たいから。


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