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卒業旅行日記(九日目)恐怖、エアーズロック登山。そして最終目的地ケアンズへ

 3月13日、今日は5:00起床。昨日預かった車に乗って、エアーズロック登山に出かけた。麓で他のツアー客が来るのを待った。ツアー客が来る頃が、ちょうど日の出の時間だからだ。う~ん、我々はなんて頭が良いんだ。観光バスが来たのを確認したとき、空がうっすらと明るくなってきた。さぁ、登山開始だ。登り始めると、急だし滑るし、想像以上に大変だ。100m位進んだところで、鎖の手すりが準備されていた。鎖をつかみながら一生懸命登った。息を切らし、足が重くなって上がらなくなってきたが、もうちょっとで鎖のなくなるところまでたどり着く。多分あそこで頂上だ。登った距離で考えたらたいしたことないのかもしれないが、坂が急で結構辛い。朝日が拝める。もしもまだ上があったらがっかりしちゃうよなぁ。もう動けなくなっちゃうよ。そう思いながら一気に鎖のあるところを上り詰めた。

 もう、お約束ですよね。ありました、ありました。さらに上が。コースが、岩の上に矢印でしっかりと示されている。これから上は手すりはない。少し緩やかな坂にはなったが、それでも急で滑りやすいことには変わりない。鎖の手すりから最初の休憩所までの距離と同じだけさらに登ったところで、2つ目の休憩所に着いた。休憩所といってもただ平になっただけで岩には変わらない。おーっ、とっと。ここではものすごい風だ。あおられてとても危険だ。落ちたら死ぬなぁ。でも手すりはない。とりあえず座って休んだ。沖亜と浩圧はもう先へ進んでいる。まだ来ていない幸信を待つことにした。それにしてもこの風、洒落にならない。立って歩けそうにないと判断しそうなほどだ。ちょっとビビっていた俺だが、遅れていた幸信が来て、「ここまで来たんだから頂上まで行こうぜ。」というありふれた言葉で、また昇ることに決まった。

 ちょっと油断すると本当に足を取られそうなのだ。どのような感じかというと、歩くときに持ち上げた足を下ろす時に、自分は踏み外さないよにゆっくりと動かしているのに、他人に両手で足を揺すられているような感覚である。段々やけというか、どうでも良くなって、がむしゃらに進んだ。頂上にはたくさんの人が見える。もうすぐそこだ。俺たちは走って行き、幸信は「おーっ!」と吼えた。しばらく形容できない雄大な風景を見て感慨にふけった。写真を撮ったあと、今日はもうケアンズへ向けて飛び立たなければならないので、少ししてすぐ下り始めた。

 下りは言うまでもなく急で、油断して足を踏み外すと大変なことになる。でも楽は楽だった。下る途中では何人かの人に、あと頂上までどのくらいなのか尋ねられた。自分たちの方がわずかに早く登りきっただけなのに、あとどのくらいか説明するときはやけに偉くなった気がした。鎖のあたりまで来たとき、なんと、初老にかかったくりに見受けられる日本人が、革靴で登っていた。なめてかかったに違いない。これからの道のりを思うと、気の毒だった。

 実は、エアーズロック登山では、過去に死者が何人か出ており、つい最近にも一人死者が出ていたのである。降りたところに墓標もあった。若い人のものもあった。

 さぁ、そんなことは引きずってられない。すぐ宿に戻り、チェックアウトし、レンタカーで空港へ。最終地、常夏ケアンズまで飛び立った。

 空港からホテルまでは、3.5ドル払ってバスで移動した。安かった。アカシアコートホテルという名前の宿なのだが、なかなか良い宿だ。プールがあり、サウナがあった。でも入らなかった。一番設備で良いと思ったのはエレベーターだ。シドニーのホテルキャピタルでは、何分も待たされるものだったが、ここではボタンを押すとすぐに乗ることができて、ドアが閉まると思った瞬間にはもう二階の表示がついているのである。まだ昇っていないのに・・・。

 落ち着いてから、どのような街なのか見てまわるため外出した。近くのスーパーで買い物を済ませ、一度宿に引き上げてからまた街に出た。お土産を買って、ナイトマーケットも見た。入墨屋があった。一通り見て宿に戻った。

 ケアンズでの最終日程を打ち合わせた。お金も尽きてきた。結構苦しい。

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