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卒業旅行日記(六日目)灼熱、蝿地獄、エアーズロック

 3月10日、朝。浩圧の目覚まし時計でしっかりと目覚めた。出発の準備も整い、バスで飛行場へ。シドニーからエアーズロックへ、出発である。

 飛行機も無事離陸し、しばらく経った。時計を見て思った。間に合わない。どう計算しても、日本で申し込んでいたエアーズロックでのツアーに間に合わないのだ。っと思ったら、それは違った。シドニーでは日本との時差で2時間進んでいる計算だったが、エアーズロックでは30分だったので、1時間半の余裕がまだあったのである。さあ、エアーズロック到着だ。

 シドニーではホテル・キャピタルという名前の宿だったが、ここではスピニフィクス・ロッジだった。3:00から始まるツアーを日本で申し込んでいたのだが、まだ時間があったので、ショッピングスクエアーを見て回ることにした。まず、銀行でオーストラリアドルに換えた。トラベラーズチェックだとかなりレートが良いらしい。ぼったくられた時とは大違いで、2万円で207ドルになった。しばらくスーパーや土産物屋を回ってから宿に戻り、バスを待つことにした。

 3:00になったが、なかなかバスが来なかった。結構待ち、バスが来たかな、と思ったら他のツアーのバスだった。10分位遅れてバスが来た。歩くコースまでバスが到着し、まず、説明があった。水筒が配られ、出発だ。ガイドは、ニコルというとても明るく元気なオーストラリアレディーだ。とても勇ましく、「遅い人は置いて行くわよ。準備はいいかい!」というような趣旨のことを、ディズニーランドのアトラクションの勇者のように叫ぶ。ホントに元気な姉ちゃんだ。写真を撮りながら、ごつごつした岩のたくさんあるところをどんどん進んでいく。毒の草があることを教えてくれた。周りに水がないことから、草を食べ、死んだ人が昔いたようだ。その草はたくさん周りに生えていたが、灼熱の中、赤茶の砂、石ころ、わずかに木が散在するくらいで、そのほかの生物はいないのではないかと思うほどである。それにしても、相も変わらずこのニコルという女性は元気だ。ニコルは、周りの人や状況にとらわれることなく一人で明るく振舞うとても良い女性だ。

 一通りツアーで回っているマウントオルガ・風の谷を見終わって、バスに戻った。この後、エアーズロックに太陽が沈んでいく絶景を見ながらのサンセットバーベキューディナーでこのツアーが締めくくられる。到着し、すぐにシャンパンで乾杯となった。蝿がたくさんいる。それにしてもこれだけ暑くて何もなのに、なぜこんなに蝿だけ大量発生しているのだろう。日没の写真を撮った。そして、ニコルのところ行き、一緒に写真を撮った。その写真を送るため、ニコルに住所を尋ねた。喜んで教えてくれた。バーベキューは美味しいし、シャンペンのほろ酔いで気持ちよくなるし、最高のディナーだった。

 帰りのバスに乗った。ジルという日本語ガイドも一緒に乗っていたのだが、そのジルというガイドさんは、今日のガイドを最後に仕事を辞めるらしい。自分も塾講師を辞めるんだな、と境遇を重ねて考えてしまい、なんだか切なくなった。そこで思わず、バスの中でジルへ、「I love you!」と叫んでしまった。ジルはカーペンターズのTop of the worldを歌った。う~ん、幸せな歌を歌ってるなぁ。結婚退職だな。

 今日はニコルと写真を撮ったり住所を訊いたり、ジルの仕事納めの日であったり、とても良いツアーだった。人間同士の出会いを大切にしたいと、あらためて思った。また、出会いの突然性、偶然性をとても神秘的なものに感じた。明日は何をしようかのう。

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