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ラストワールド  作者: 落葉颯花
終末の序曲~始まってしまった『終わり』
4/20

終末の序曲~4     試合2


試合開始の合図とほぼ同時に立石が前に出る。その長い槍を利用した突き。槍は床と平行にしている。


「はああっ!!」


気合とともに突き出される槍を左に避ける。後ろにも避けようとしたが、武器のリーチを考えるとやめたほうがいいと判断。


「ちっ、」


立石が舌打ちとともに槍の持ち方を変える。


「だけどっ!!」


すると水平になっていた槍の刃がこちらに迫ってくる。だが・・・


「うっ、嘘だろっ!!」


残念ながら槍を水平にした時点でその手は読んでいたので、股を開きながら下に避ける。立石はあらかじめ刃を水平にし、もし相手が横に避けた場合相手が避けた方向に振る。と言う一撃目を避けられた場合の技を放ったのだ。余裕たっぷりに見せているが、本当は立石の性格を考えて一撃目で終わりだと思っていたので内心少し焦っている。

立石ってこんな技も使うんだなあ・・・


「クソッ!!」


と言いながら後ろに距離をとる。俺はそれを追わずに見送る。


「全然強いじゃねえか・・・」

「避けるのが得意なだけだよ。」


軽口を叩きながら立石がまた構える。今度は最初の構えとは違い、一撃で終わらず何度も連続で攻撃してくるだろう。もしかしたらフェイントかもしれないが・・・


「本当か、な!!」


言葉を発しながら突いてくる。予想通り連撃だ。立石の連撃を右に左に避ける。避けきれなさそうなのは安全をとって右手の刀で弾く、それを繰り返していると立石の動きに微妙な変化、立石が突き、次も突くためにまた槍を引く、だが・・・


スウッ


息を吸う音、さっきとは明らかに違う。

立石は突かず、引く動きを利用して一回転。回転の遠心力を利用して横薙ぎ。


「ハアッ!!」


横薙ぎを後ろに跳んで避ける。立石は・・・

構えが大きく変わっていた。

さっきまでのように槍を両手で持つのではなく、右手のみでもつ。腰を落とし、力を溜めるかのように構えている。構えだけではない。立石の気配も変わっている。さっきとは違う。明らかに集中している。まるで、大技でも狙っているかのようだ・・・


「・・・・・・・・・」


立石と目が合う。


「・・・・・・・・・」

「シッ!!」


立石が体勢を変えずに跳んでくる。右手の槍を後ろにしたままで俺の間近まで迫る。


「ハアアアア!!」


立石は槍を使わず、拳を繰り出す。何度も間近で繰り出し、俺の体勢を少しでも崩そうとしているようだ。そして立石の次の手は・・・・・・


「魔殺豪天流槍術」


立石は静かに、力を潜めているかのように技名を言いながら俺に足払いを掛ける。それを跳んで躱す。


立石、お前は最後の最後にミスを犯した・・・


「奥術五の型・・・」


立石は同じ体勢のまま俺に向かって跳ぶ。空中にいて身動きの取れない俺に絶対の奥義を放つ

ばく

「瀑!!」


と言うと同時に試合終了のブザーが鳴った。


時間があるのでどんどん投稿します。


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