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ラストワールド  作者: 落葉颯花
終末の序曲~始まってしまった『終わり』
12/20

終結

「じゃあ、義母さん、義父さん、いってきます。」


「いってきます。」


「いってらっしゃ~い」


義母さんがいつものようにニコニコとした笑顔で返してくれる。


「いってらっしゃい」


義父さんもいつものように返してくれる。

いつもはこれで行ってしまうのだが、今日はちょっと違かった。


「あ、そうだ。朝日って覚えてる?」


「ええ、覚えてるわよ?祐理君のお友達でしょう?」


「ああ、そいつがさ、日光を滅ぼしたやつと同じような気配を感知したらしい。義父さん達も気をつけてほしい」


「あら、分かったわ。あなた、気を付けてほしいって。」


「おう、分かった。もしあいつらだとしたら逃げるぞ?」


「うん、それでいいよ。と言うより出来ればなんであろうと逃げてほしいんだけどね。」


義父さんが愉快そうに笑う。


「ハハハ、私に倒せそうだったら倒させてもらう。一応、これでも元魔術兵士なんでね。」


義父さんも義母さんも、元魔術兵士なので、あまり危険はないだろうが・・・


「じゃあ、改めて・・・・」


「「いってきます!」」



***********************



「お兄ちゃん、今日のそれ、どうしたの?」


「これか?「永華」だよ。朝日に言われたからな。一応持ってるんだ。もしあいつらが出てきたら・・・」


「いつものあれじゃ歯が立たないからね。お兄ちゃん普通の魔法武器だと壊れちゃうから。」


魔法武器はかなり頑丈なので、まず壊れるようなことはないが魔力の流し過ぎで自壊することがある。俺もその例外に漏れず、空間に干渉できない癖に、一丁前に魔量だけはあるのだ。なので、あいつらが出てきた時用に、一応「法具」を持ってきている。法具も自壊してしまうことがあるが、それは低位の法具だけだ。俺の「永華」はかなり高位の法具なので、よほど魔力を流し込まなければ自壊することはない。


「じゃあ、お兄ちゃんが戦闘に入ったら私も介入するよ。朝日さん達がいない状態であいつらとやるのはいくらお兄ちゃんでもキツイでしょ?」


「ああ、できれば頼む。あまりお前には戦って欲しくはないが、流石に手伝って欲しいな。俺が死ぬ。」


心得たと言わんばかりに香菜が頷く。


「もっちろん!碧さんとか朝日さんほどじゃないけど、私とお兄ちゃんのコンビネーションはピッタリだからね!!」


「もちろんさ、マイハニー!俺達のコンビは最強だぜ!」


「あら、ありがとうダーリン♥・・・・ってなに言わせんのお兄ちゃん!!」


顔を真っ赤にして怒り出す香菜。あの~最初からノリノリでしたよね。そんなに怒らなくてもいいんじゃないでしょうか。アイテッ叩かないでくださいよ。ちょっと理不尽じゃあないですかね。

あ、もちろん怒ってる姿(恥ずかしさで顔が真っ赤なバージョン)も可愛いから全然OKですがね。



「はあ・・・・何か今日のお兄ちゃんヘン・・・・」


香菜がプリプリ怒り出してしまった。


はあ・・・こんな幸せな時間がいつまでも続けばいいのに・・・・・・



****************



今日の授業も何事もなく3時限目まで終わり、今は休み時間だ。


「ふああ~、腹減った。なあ、水雪。次の授業の先生は誰だっけ?」


「ん?ああ・・・え~と・・・そうだ!小林先生じゃなかったっけ?」


一瞬出てこなかったが、まあ間違いないだろう。担任の小林先生だったはずだ。あれ?次数学だっけ?・・・・まあいいや。


「あ~、眠い。」


「さっきの授業ずっと寝てただろうが。まだ眠いのか?」


「ああ、眠い。眠いよ!!なんせ悪夢を見て寝れなかったからな!」


ああ・・・・稲沢の悪夢を見たのか。まあ、ドンマイ。


「お前なあ・・・・」


それは一瞬のことだった。


ガタンッ!!


俺は立ち上がり。「永華」の置いてある所まで歩いていく。


「おい!どうしたんだよ!」


全員がいきなり立ち上がった俺の方を向いている。だが、俺はそれを無視して窓まで向かう。俺が窓を開けると同時に教室のドアが勢いよく開いた。


「おいっ!お前ら大丈夫・・・・水雪。お前の家の方向か?」


「はい、間違いありません。俺の家の方向です。それと先生、すみません。今日は早退しても構いませんか?」


どうやら小林先生にはさっきのが分かったようだ。


「構わん。後・・・無理はするな。俺も後から行く。」


「すみません。では急いでいるので俺はこれで。」


俺は窓から飛び降りた。



****************



その時は急だった。

次は自分のクラスの授業だからある程度遅れても大丈夫だろう、程度で教室に向かっている時だった。



周囲の空気が変わった。

昔、戦場で幾度も味わった強烈な殺気。

二度と味わいたくないと思ったあの感覚。



それが、いつもと何ら変わらない世界に駆け巡った。



さらに、その殺気の箇所は二つ。一つは遠くのどこか。二つ目は―――――


「俺のクラスかよっ!!」


自分の生徒を守るべく全力で走る。その走りは戦場を駆け巡っていたあの時となんら変わらなかった。

もう、戦わないって決めていたのにな―――――


自分の教室に急いで入り、周囲を確認する。だが、そこには魔物などおらず。殺気を放っていたのは一人の生徒だった。その生徒の姿、放つ殺気の方向から何故彼が殺気を放っているのか合点がいった。


「おいっ!お前ら大丈夫・・・・水雪。お前の家の方向か?」


「はい、間違いありません。俺の家の方向です。それと先生、すみません。教室は早退しても構いませんか?」


彼の実力は聞いている。恐らく彼はあの殺気が自分の家の方向だと気づき、家族の危険を感じ取ったのだろう。


「構わん。後・・・無理はするな。俺も後から行く。」


「すみません。では急いでいるので俺はこれで。」


彼は窓から飛び降りた。ここは三階だが彼の実力なら危険はないだろう。


「先生!一体どうしたんですか!」


生徒の一人が話しかけてきた。


「悪いな。悪いが今質問に答えられる時間がない。お前ら!全員教室で待機!戦闘準備をした状態で教室からでるな!」


後になって、戦闘準備なんかさせたら逆に飛び出していってしまうような奴がいるクラスだと思い出し、失敗したと思った・・・・・



***********************



俺は全力で走っていた。転歩を全力で発動し、一度も止まらず走る。

俺の家から学校までは結構距離がある。測ったことはないが、恐らく6キロ近くはあるはずだ。

思考速度を限界まで加速させ、スローモーションの世界の中を走る。後一歩で自分の家に着く、その瞬間だった。


―――――血の匂い?―――――


俺は、家の前にたどり着く。そこには、血が広がっていた。


―――――義父さん?義母さん?―――――


だが、そこに転がっていたのはどちらでもなく、近所の人だった。たまに義母さんと話していた覚えがある。自分も何度か話したことがあり、本当に近所のお婆さん、と言うイメージ通りのいい人だったので自分も比較的好意を持っていた。


そんなことを考えている暇はない。家の扉を無理矢理開ける―――――はずが、何故か扉は開いていた。その事に一抹の不安を抱えながら扉を勢いよく開ける。

そこには―――――


二つの何かが置いてあった。二つとも、見覚えがある。


ふと、ある会話が脳裏に蘇る。


『貴方達、家の子にならない?家、随分前に子供がいなくなっちゃってね、ちょっとさみしいのよ。』


『おいおい、そんなにいきなり言っても分からないだろう。』


『あら、大丈夫よ~。多分この子頭いいから。』


その時は、その二人のことが怖かった。ただ、自分だけで生きていくなら大丈夫だが、妹の面倒も見なくてはならないので、その時は黙って従った。もし、この人間達が信用できないような人間なら、殺して身包みを剥ぎ、金の足しにしようと思った。だが、そうはならなかった。この二人のことを知れば知るほど、信用できる人間だと思った。いつしか、この二人とひとつ屋根で暮らすことが、心地よくなっていった。

なのに、なのに―――――



そこには義母さんと義父さんの首が揃えて置いてあった。

二人の顔には恐怖と絶望が張り付いている。

辺りにはいっそ美しいまで血が広がっている。


「オヤオヤ、本命ノ遅イゴ登場カ。ズイブン遅カッタナ。待チクタビレタゼ。」


真っ黒な人型の生物が二人の首の後ろにあぐらをかいて座っていた。その生物の右腕は刃のようになっており、血がこびりついている。


「テメエカ、「美」ノ概念ヲ司ル神ヲ殺シタノハ。」


その生物はゆっくりと近づいてくる。だが、憎悪の対象であるやつを目前にしても、怒りは浮かばなかった。浮かぶのは、ただ虚無感と悲しみだけ。


「フン、人間ナンテノハ脆イモンダナ。マア、人間ニシテハヨクヤッタホウダゼ。何シロ一人「神」ヲ殺シテルンダカラナ。褒メテヤルゼ。ダガ、コレデ終ワリダナ。アバヨ」


胸部に凄まじい衝撃が走る。俺は吹き飛び、家の前の道路に転がる。


「オイオイ、マジカヨ。今ノガ刺サラナイノカヨ。ドンナ「強化魔法」ダヨ」


恐らく俺の心臓を刺そうと思ったのだろう。だが、先ほどまで全力で強化魔法を使用していた体は「硬さ」まで強化されているので、相手の刃を通さない。


「ケケッ、ココマデヤッテ反撃スラシネエトハナ。マ、楽デイイケドナ。」


奴がゆっくりと近づいてくる。だが、俺の心はそこには無かった。


―――――またか


何度も――――何度も失って――――


―――――結局、結末はこれか。


どこからか声が聞こえてくる。


――――そうだ。――――


両親を失い、友人も、恋人も、全てを失って―――――


―――――義父母を失って?―――――


俺は、恋人を失ったことがあっただろうか?友人を失ったことがあっただろうか?


―――――意思のない人形の癖によく吠えるな―――――


意思のない、人形?


―――――そうとも、気付いてなかったのか?お前には、最初から何もない。あるのは、いくつもの記憶だけ。その記憶を利用して人間と言う生き物を演じていたに過ぎない――


俺は―――――何だ?


―――――ようやく気づいたか?お前はお前ではない。―――――


頭の中に何かが流れ込んでくる。


―――――これは誰かの――――記憶?


―――――そうだ、これは俺の記憶。俺が――――


―――――全てを失った記憶だ―――――


彼女は俺を慕ってくれていた。殺された。こいつは俺の親友だった。殺された。こいつは俺の弟子だった。殺された。この人は俺の先輩だった。殺された。こいつは俺の後輩だった。殺された。この人は俺の先生だった。殺された。彼女は俺の初恋の人だった。殺された。


人が殺される瞬間が何度も脳裏に映し出される。

その度に激しい憤りと悲しみが押し寄せてくる。


そして彼女は―――――俺の妹だ。俺が殺した。こっちは俺の両親だ。俺が殺した。


俺は、彼らを殺したくなかった。でも、殺してしまった。それを止める方法はあった。だがその代わりに俺が死ななければいけなかった。俺は死んでも止めようとした。だが、生への執着心がそれを止めた。


真に守りたいものがあるなら生への執着心など捨てろ。守りきりたいなら全てを捨てろ。

俺はもう二度と失いたくない。失いたくないから、全てを捨てる。


感情が、分からないのだろう?憤りが、分からないのだろう?


奪った者への怒りが、分からないのだろう―――――?


何も分からなくてもいい。それが人間だから。


それでも―――――それでも―――――


欲するのなら――――






胸に再度衝撃が走り、意識が現実に戻る。


「チッ、マジデ硬イナオイ。コンナ遊ビハヤメテサッサト終ワラセルカ。」


先程までピクリとも動かなかった彼は、ゆっくりと立ち上がった。


―――――その顔に狂気の笑みを浮かべて。


「ククッ、ヒヒヒッ、ヒーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハっハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!

何だ・・・・・・・・・・・・・・そんなことか。そんな簡単なことだったか」


彼はゆっくりと「永華」を抜き、刃先を自分の右目の辺りまで持ってくる。


「オ、何ダ?自殺デモスル気カ?」


「自殺?クク・・・それもいいかもな。ヒヒッ・・・・」


狂ったように笑いながら―――――


彼は「永華」を自分の右目に突き刺した。


「グ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」


彼は自分の右目に突き刺しただけでは終わらず。刃先で目を抉るように回す。


彼の右目から何度も鮮血が舞い、辺りを血の朱に染め上げる。


やがて、その行為が終わったのか、「永華」を目から抜く。「永華」を抜いた彼は、ゆっくりと顔を上げる。


「オイオイ、ナンダヨソレハ。」


抉ったはずの右目がそのままそこにあったのだ。驚いて当然だ。


ただ、その瞳は遠目で見て分かる程に禍々しいものに変わっている。


黒かったはずの瞳孔は煉獄の焔のような緋に染まり。その焔の周りを全てを呑み込むかのような絶望の黒が染めあげていた。


「そうか・・・・・これがあんたの?・・・・・」


今まで抱くことのできなかった憤り、悲しみが湧いてくる。


視界は緋く染まり、地獄に堕ちたかのような錯覚に陥る。


地獄よりも、煉獄よりも悲しみに塗れた激情。

何もない、ただただ沈黙だけが存在する絶望。


それだけが自分の全てを染めていた。


俺に心を教えた彼が、この負の感情を作り出したのだろう。


「これだけ・・・・・これだけあれば・・・・・・」


奴を―――――殺せる。


「おい。」


激情を向けている相手が応じる。


「ナ、ナンダ?」


俺は、禁忌魔法を発動した。


「死ね。」


「強化」の禁忌魔法により、馬鹿げた速度で放たれる右手刀が相手の胸を貫く。


「ガ、ガアアアアアアアアアアアアアア!!」


相手は悲鳴を上げる。

激情に呑まれた俺は、その悲鳴すら冥界からの憎悪の叫びにしか聞こえない。


「どうだ?自分がいつも下だと見ていた相手に一方的にいたぶられる感覚は?」


突き込まれた手で、心臓らしきものを握る。


「一方的にいたぶられる恐怖を教えてやるよ!!」


憎悪にまみれた感情のままに、右手で握り締めていく。

相手の抵抗は全てが強化された体によって阻まれる。


「ギ、ギギ、ギギギギギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」


凄まじい悲鳴が上がる。こいつの弱点なのかもしれない。

その悲鳴を無視し、心臓らしきものを握りつぶす。


余計に甲高い悲鳴が上がる。


「うるせえよ。」


左手の「永華」を振る。


奴の首が飛ぶ。


血の華を咲かせながら首が逆さになって落ちてくる。その顔には、義父母と同じ絶望と恐怖が張り付いていた。


「失せろ。」


その顔面に拳を叩き込んだ。叩き込む寸前に、「地獄ニ、落チロ」と言っていた気がした。



***************



全てが終わり、喪失感と虚無感に打ちひしがれていると、どこからか誰かが駆けてくる音が聞こえた。


「お兄ちゃん!」


香菜のようだ。俺の中では随分と時間が経っていた気がしたが、香菜が今着いたと言うことは余り時間が経っていないようだ。


「・・・・・・・・・・・・・香菜」


香菜が周りを見渡す。


「まさか・・・・・冗談だよね?お兄ちゃんがいたんだから・・・・・大丈夫だよね?ねえ!お兄ちゃん!冗談だって言ってよ!」


辺りの状況から察したのか、香菜が狂ったように聞く。


「冗談じゃ・・・・・ないんだ。義父さんと義母さんは・・・・・・死んだ。」


「そ、んな・・・・・・・・お、兄・・・・ちゃん?・・・・嘘・・・・・だよね?」


香菜の瞳から涙が溢れ出る。


「嘘だっ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だっ!!」


泣きながら俺に抱きいてくる。


「嘘だっ・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・ごめん・・・・・・・・守れなかった・・・・・・・・・」


俺が謝ると、香菜が昔のような憎悪の笑みを浮かべる。


「お兄ちゃんが・・・・・・・謝る必要はないんだよ?殺した奴は・・・・・どこに行ったの?・・・・・お兄ちゃんが・・・・・・殺したの?・・・・・なら・・・・・・・」


決意を固めたように香菜が叫ぶ。


「そいつらの同族を皆殺しにしてやるっ!!皆っ!全部っ!全てっ!私が殺してやるっ!!」


憎悪に塗られた笑顔が浮かぶ。


「お兄ちゃん、一緒にやろう?私達の幸せを汚した奴等をグチャグチャにしよう?奴等に・・・奴等に本当の地獄を味わわせよう?」


「香菜・・・・・・・・お前が堕ちる必要は無いんだ。お前は・・・・・お前は今のままでいてくれ・・・・お前の怒りは、俺が全てを背負うから・・・・・・」


香菜は、途端に顔を俺の胸に埋め、俺の胸を強く叩く。


「お兄ちゃんは・・・・・・・ずるいよ。いつも・・・・いつもそうやって背負って・・・・・・たまには私にも背負わせてよ・・・・・・」


そのまま、香菜は泣き始めた。俺は、香菜を強く抱きしめた。


ふと、俺は空を見上げた。


左眼を瞑れば、空は憎悪や悲しみだけの醜い空に見えた。

逆に右眼を瞑り、左眼を開くと―――――


空はどこまでも澄んでいて、どこまでも美しく見えた。



俺にこの瞳を残していった彼は、この美しい世界を見たことがあったのだろうか?

彼は―――――

これだけの憎悪を抱えて、何をしたかったのだろうか?

彼は、何を生み出したかったのだろうか?


―――――何かを生み出したかった訳じゃない―――――

―――――ただ守りたかっただけなんだ―――――

―――――これだけは忘れるな―――――

―――――地獄なんて存在しない―――――

―――――あるとしたら―――――

この世界そのものが地獄だ。


そんな彼の声が聞こえた気がした。


その通りだ。地獄はこの世界そのものだ。


俺は―――――

今度こそ大事なものを守りきれるのだろうか?・・・・・


この話で第一章は終わりです。

次は第二章「捨て去った先にあるもの」編です!

今後ともよろしくお願いします。

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