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エトセトラボックス  作者: 鈴木真心
ヒロシとだいちゃん
11/25

おばさん、それはまずいんですよ

道でばったり。



?「あらーだいちゃんじゃない!久しぶりねー!」


だいちゃん「あ、ヒロシのおばさん。お久しぶりです」



まさかのヒロシ母登場。



だ「ヒロシは?」


ヒ母「バイトよバイト!デイリーヤマ○キ!」


だ「(まだやってるんだ)……頑張ってますね」


ヒ母「もうねーいい歳してふらふらしてーまいっちゃうわー!(その割りに明るい)」



ヒロシ母は根明。

(ヒロシとある意味そっくり)



ヒ母「あ、ちょっと待って、待っててだいちゃん!」


だ「はあ……」



待つこと30分。



ヒ母「待ったー!?」


だ「はあ、まあ、だいぶ」



ヒロシと激似な母。



だ「まあいいですけど(慣れてる)何持ってきたんですか?」


ヒ母「これねーだいちゃんにあげるわ!うち、いっぱいあってねー!」


だ「おばさん声でかいっすね」


ヒ母「やあだあーだいちゃんてば!おばさん照れちゃうわー!(?)」


だ「そうっすか(やっぱり慣れてる)」


ヒ母「はいっ!」


だ「これは……」


ヒ母「ヤマ○キ春のパン祭りで貰えるボウルだけど」


だ「えっΣ(・∀・)」



これが噂のと思っただいちゃん。



だ「い、いいんですか?確か、ヒロシがすっごい集めてるって……(てか、いらない……)」


ヒ母「いーいーのーよー!あの子毎年毎年貰ってきて、うちいっぱいあるんだから!」


だ「いっぱいって……」


ヒ母「50枚くらい?」


だ「あり過ぎΣ(・∀・)」


ヒ母「でっしょー?貰って貰って!だいちゃんほら、一人暮らしだって聞いたしね!」



春のパン祭りボウルが、何かの足しになるのかは謎。



ヒ母「ね?」


だ「は、はあ……」



だいちゃん、押しに負ける。


しばらくして。



ヒロシ「はあ……」


だ「よう、ヒロシ。……どうした?元気ないな(バイトくびになったとか?)」



憔悴のヒロシ。



ヒ「実はさ、3年前の春のパン祭りでまっつん(※松た○子)がCMで使ってたのと同じ型のボウルが、どっかいっちゃって……はあ」


だ「もっと別のことで落ち込めよ」


ヒ「だってだって!あれ、シール30枚必要でさーなかなか貯まらなくて俺、かなり苦戦したのにさー……はあ」



ため息が止まらないヒロシ。



だ「そのボウルだって、きっとどっかにあ……Σ(・∀・)」





――回想――



ヒ母「はいっ!」


だ「これは……」


ヒ母「ヤマ○キ春のパン祭りで貰えるボウルだけど」



――回想終了――





だ「あれか」


ヒ「え?」


だ「いや、何でもない何でも」


ヒ「そう?じゃあ俺、バイト行くから……はあ」



心なしか、自転車もゆっくりなヒロシ。

それを見送るだいちゃん。



だ「やばいな、ヒロシの憔悴ぶり、尋常じゃな……」


ヒ母「あらーだいちゃん!」


だ「あ、おばさん!あの、この間のボウルなんですけど、」


ヒ母「あらー気に入ってくれたー!?じゃ、ちょっと待ってて!また持ってくるか「それはまずいんですよ」……何で?(きょとん)」


だ「何ででもです。ヒロシが激痩せします」


ヒ母「やあだーだいちゃんてば超☆意味わっかんなーい!」


だ「おばさん、若いのはいいんですがとにかく春のパン祭りシリーズはだめです。門外不出でお願いします」


ヒ母「えー」


だ「えーじゃないです」


ヒ母「50枚あるのに?」


だ「あり過ぎですがだめです」


ヒ母「えー」



えーと言いたいヒロシ母の気持ちもわかる。


後日、だいちゃんはそっとヒロシ母に3年前の春のパン祭りでまっつんがCMで使ってたというボウルを返却。


ヒロシは、



ヒ「あ、だいちゃーん!」


だ「ヒロシ……(絶句)」


ヒ「あ、ばれたー?悩みがなくなってね、そしたらたくさん食べちゃってー」



太っていた。


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