母を尋ねて
2024年05月12日 (日) 18:40で掲載した「イラストいただきました」に投稿したストーリーを少し改稿し、再掲載したしたものになります。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/2545579/blogkey/3291907/
今回は以前とは違う設定になっており、今回の主役の名前は羽那、ひだまりのねこ様から頂いたイラストは羽那の友人である香那として登場します。
ご了承ください。
◇◇◇◇◇
美しい長いロングストレートの髪を持つオオカミの羽那は、現在雪山で1匹住んでいました。
そんな羽那は、片付けをしていると古い写真が多く出てきたため、片付けを放ったらかしで写真に夢中になっておりました。
これは自分が4歳頃の写真。
母も若くて雰囲気が少し違うなと思いました。
自分はただ無邪気に大きなカーネーションを持って楽しんでいるようでした。
周りが暗い中、自分達と海が輝いていて素敵だなと思います。
これは自分が6歳の頃の写真。
卒園式の帰りに撮った写真でありました。
この時の自分は卒園式が無事に終わり、その分どっと疲れが出たため、普段はいつも騒いでいるのにも関わらず、大人しくしておりました。
また母は卒園式であるため、服装や化粧をバッチリと決めて、姿勢も正しておりました。
しっかりとカメラに視線を向けており、満面の笑みでした。
何だかどちらもかしこまった感じで、羽那はこれこれで良いなと思います。
これは自分が8歳の頃の写真。
たまたまカーネーション畑に行った時に、まだ身長が低く横からした眺めることが出来なかった羽那は、自分が上からカーネーション畑を全て見たいと言ったため、母がはいはいと言いながら私を抱き上げて見せてくれたのです。
その時の様子をパパがいつの間にか写真を撮っていたのでした。
カーネーションは360°広がっていたため、このカーネーションは合成ではなく本物です。
あの美しいカーネーション畑が昨日見たかのように鮮明に思い出されます。
これは自分が10歳の頃の写真。
この年でも相変わらず母に甘えただなと思いますが、何だか今にはない光景なので羽那は微笑ましくなりました。
全ての写真を見終わり、幸せな気持ちになりました。
本当に母のことが昔から大好きだし、昔はショートだったのに母のロングに憧れて、自分もロングになったことを思い出しました。
そう言えばもう少しで母の日。
最近はテレビ電話でお礼を伝えていましたが、今回は直接会って伝えたいなと思い、会いに行こうと決めました。
しかし、やはり手ぶらで会いに行くわけにも行きません。
そのため、友人にどんなものが良いか相談することにしました。
サッちゃん「絶対カーネーションだよ」
みーちゃん「母の日の定番にゃー」
羽那「でも、ありきたり過ぎない?」
香那「羽那ちゃんのママはカーネーションすきなんでしょう。だったら絶対喜んでくれるよ」
ねこまろ「他にもプレゼントあったほうが良いかもにゃー」
くろねこまろ「昔の写真をプレゼントしたらどうにゃー?」
しろねこまろ「ならカレンダーにしたら良いかもにゃー」
羽那「それは素敵ね。と言っても自分の力だけでは無理そうだから、香月様に手伝ってもらおう! みんな相談に乗ってくれてありがとう」
羽那は友達と別れて、魔女の香月様のもとへと訪ねることにしました。
「香月様、実は母の日のプレゼントにカーネーションと写真入りのカレンダーを贈りたいと思うのですが、この辺りはカーネーションも咲いておりませんし、カレンダーも作れないのでお願い出来ませんか?」
「勿論お安い御用よ。少しだけ待っててね」
暫く待っていると、香月様がプレゼントを用意してくれました。
「喜んでもらえると良いわね」
「こんなに素敵なものだから、絶対喜んでくれると思います。願いを叶えていただきありがとうございました」
羽那は頭を下げて立ち去ろうとすると、香月様が少し待ってと杖を一振りしました。
「羽那ちゃんの実家はここより寒いでしょう。温かい格好にしないと風邪をひいちゃうわ」
「確かに最近帰ってませんでしたから、対応出来ない可能性はありませんね。お気遣いありがとうございます」
「いえいえ。じゃあ楽しんで来てね」
こうして羽那は、ゆっくりと実家に向かって帰り、母の日の当日にサプライズで会うことになりました。
「ママ、ただいま!!」
「あら、おかえり。羽那、急に帰ってきてどうしたの?」
「今日は母の日だから会いにきたんだ。いつもありがとう」
「あらあら。嬉しいサプライズね。羽那に会えて嬉しいわ」
母はとても嬉しそうに微笑んで幸せそうでした。
「今日はプレゼント持ってきたんだ。多くの人に手伝ってもらったんだけどね」
羽那はカーネーションとカレンダーを母に渡しました。
「あら素敵なカーネーションとカレンダーね。それにこの写真、昔3人でカーネーション畑に行った時のものだわ」
素敵な写真は多くありましたが、これが1番自然体で記憶に強く残っているため、羽那はこの写真にしたのでした。
母がその出来事のことを覚えてくれて嬉しくなりました。
羽那は1人暮らしを初めてからのことを様々話しました。
暮らし方は勿論、1番盛り上がったのはやはり友達のお話。
友人の写真を見せて話し続けます。
「最近はカードゲームにハマっているんだ」
「どんなゲームなの?」
羽那は一枚のカードを取り出します。
「これはねこまろ達が考案したゲームなんだけど、ルールは簡単だけど難しいところもあって楽しいんだ」
「可愛いカードばかりだわ。楽しそうね」
「カード持ってきているからやってみる?」
「本当? やるやる!」
母も乗り気になってくれたので、カードゲームをすることにしました。
試合は大接戦になり、結果はなんと母の勝利。
飲み込みが早くて、何回もゲームしている羽那は負けてしまいましたが、楽しかったのでまあいっかと笑いました。
「そう言えば今日は見ない服着ているわね。温かそうだし、可愛いわ」
「これは魔女の香月様に衣装を変えてもらったの。可愛いでしょう。香月様は色々な方を変身させている方でなのよ」
「凄い。香月様の手によって変身されているのね。羽那、素敵な人と出会えて良かったね」
「うん、本当に」
今度は香月様の話で盛り上がります。
こうして様々な出来事を話して楽しんだのでした。
「ママ、今日は楽しかったよ。本当にありがとう」
「こちらこそ楽しかったわ。素敵な贈り物ありがとう」
こうして無事に母に感謝を伝えて楽しんだ羽那は、まず友達と香月様に喜んでもらえたよと報告して、良かったねと言ってもらうことができ、素敵な日を送ることが出来たのでした。
羽那:四月咲 香月様
サっちゃんとみーちゃん:アホリアSS様
香那:ひだまりのねこ様
ねこまろ、くろねこまろ、しろねこまろ、らげまろ
:歌川 詩季様
を使用させていただきました。