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リポート 05
「うわー……。なんだあの顔。あ、あの人? お前の知り合いなのか?」
「そうですよね。この村に住んでいたのでしたら、お知り合いの方だったのですよね?」
日台と鈴木が俺の表情を窺いながら聞いて来た。
「ああ……でも、この村の人じゃないんだ。昔の大学時代の元恋人だ」
「そうなんですね……もう少しその事情をお聞きしたいんですが。まあ、ではそのことも含めて原因を解き明かしていきましょう。皆さん明日の早朝からここ蛇白村を配信していきましょうよ。それでは、今日は交代で寝ておきましょう。かなり歩き回りますからね」
「え、俺はこんなところで眠れないぞ」
鈴木は明日からここ蛇白村を配信していくつもりだった。
毒づく日台もやぶさかではなかったのかも知れない。
ここには必ず何かがあるんだ。