4.セリーヌ=マクライン(仮)です
のんびりまったり進行中です。よろしくお願いします。
おはようございます。セリーヌ=マクライン(仮)です。
まだ本人か分かりませんが、しばらくセリーヌ(仮)として生きていきますので、この名前になれるよう努力していきたいと思います。
前世の私の記憶は26歳で途切れています。
1番最後の記憶はなんだったのか思い出してみます。
確かブラック企業で毎日終電ギリギリまで働き、家に帰ってからも寝ずにスマホゲームしてたら意識がブラックアウトして……。
あの時、寝てしまったのではなく、死んでしまったのですね。
多分部屋には見られたくないものはそうないとは思いますが、スマホの中身等確認されてしまうと少し恥ずかしいですね。今更ですが。
ラノベとかですと、大抵死ぬ直前夢中でやってたゲームに転生していますが、私はなんのゲームをやっていたのでしたっけ?
思い出しました。同じ形のブロックを揃えて消していくパズルゲームでした。あの頃はとにかく何も考えたくなくて、無心でパズルゲームをやっていたように思います。
この世界はパズルゲームではなさそうです。今のところ上からブロック落ちて来ていませんから。
ところで、この世界は異世界には違いありませんが、どんな異世界なのでしょう?
候補① 乙女ゲームの世界
候補② 悪役令嬢主役のざまあ系ラノベ
候補③ 違う時間軸に存在する中世ヨーロッパ
こんなところでしょうか。他にも男性向け異世界転生物語もありますが、その場合、登場する女性のお胸が異常に大きいです(主観)。そして走るとビックリするくらい揺れます(主観)。あんなに上下左右自由自在に揺れると、とても痛そうです。
見た限り、皆さんお胸は普通のようですので、突然TUEEEEE勇者がやってくることはないかと思います。多分。
思考に没頭していると、侍女が朝食を持ってきてくれました。
テーブルに次々にセットしてくれます。普段は食堂で家族と一緒に食べているらしいのですが、まだ体調が万全ではないという事で部屋に持ってきてもらっています。
あら、ちょっと待ってください。なにか朝食にとても見慣れたものが出てきました。
卵がゆのように見えます。小鉢には湯葉でしょうか。お漬物と塩昆布らしきものもあります。まあ、お箸。漆塗りのようですね。
これは絶対中世ヨーロッパではありませんね。この世界を形成する思想は日本人の物、または日本的発想に限りなく近いそれにちがいありません。
そういえば、このお屋敷のトイレは水洗でした。テレビでみたことがありますが、たしか中世ヨーロッパには水洗トイレがなかったはずです。
なんだか制作者のご都合主義的意図を感じます。今はそれがとてもありがたいです。
ということで、私はラノベか乙女ゲームの世界に転生したと思っていいのではないでしょうか。
それはさておき、配膳が終わりましたのでいただきましょう。
両手を合わせて「いただきます」とやりたかったのですが、不審な目で見られそうだったので、ぎりぎりのところで留め、両手を広げて「まあおいしそう」のポーズでごまかします。この容姿ですときっと似合うはずです。
やっぱり卵がゆでした。美味しい。いい出汁が出ています。出汁も確立されているのですね。
転生女子が良く利用するお料理チート、この世界だと使えなそうです。
まあ、スーパーの総菜と炒めて混ぜるだけ調味料と電子機器に頼り切っていた私には、お料理チートはそもそも無理ですが。
では、乙女主体の物語と悪役令嬢主体の物語、どちらなのでしょう。
乙女ゲームだった場合、もちろん乙女が主役です。攻略対象者に婚約者がいようがいまいが、ハイスペック男子を次々と攻略していきます。大抵は攻略対象男子の婚約者が悪役令嬢として目の前に立ちはだかり、試練を与えていきます。そして試練を乗り越えた先には、イケメンとのハッピーエンディングと悪役令嬢の断罪イベント。
逆に悪役令嬢ざまあ系ラノベだった場合、悪役令嬢が転生者の場合が多いです。この場合、多いのはこの2パターンです。
⑴ 前世でやったゲームの中に転生。前世の知識を駆使して未来に起こることを回避し、ハッピーエンドを目指す。この場合、ゲームで推しだった男性と結ばれる可能性が高い。
⑵ 断罪後死亡。何らかの要因で時間が巻き戻る。人生やり直しの機会を得て断罪イベントを回避。そして前回と同じ、もしくは前回よりハイスペック男子と恋愛を成就させる。
⑵ですと、異世界転生ではなく、同じ世界での同一人物による時間逆行ですので、私には当てはまりません。ちなみにどちらの場合でも、乙女が痛い子で、ざまあされるパターンが多いのが特徴です(当社比)。
悪役令嬢ざまあ系ラノベですと、転生先の主は悪役令嬢ですが、他にもモブ、侍女、悪役令嬢のお母様、悪役令嬢の姉妹、悪役令嬢の取り巻きA、隣国の王女等々レパートリーは無限に広がります。
そう考えると、分からないというのも案外面白いですね。
ちなみにセリーヌ=マクラインという名に心当たりはありません。出会っているのかもしれないし、出会っていないかもしれない。何百冊と読んでいると、名前まではよっぽど出ない限り覚えていません。
名前と言えば、乙女や聖女だと百合にちなんだ名前多く、悪役令嬢だと薔薇にちなんだ名前が多いような気がします。
その点で行くと、セリーヌという名前からだけですと、私の立ち位置が分かりません。
さて、私はどの物語の中にいるのでしょう。
どれだとしても、乙女や悪役令嬢ではない限り、私の人生にそんなに影響はないでしょう。
あら、私今、フラグと言うものを立てた気がいたしますわ。
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
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