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お越しくださりありがとうございます。


今回はきりが良い所までで切ったため、若干短めです。

「1つぅ、お兄さんを助ける方法がぁ、あるようなぁ、無いようなぁ~」

「あるの?!」

 私はシロに詰め寄り、シロを両手でつかみました。

「ぐへぇ。いたいよぉ。でも、おすすめはしないよぉ」

「レンの命より大切な物なんてない。私の命だってあげる」

「お姉さん命捧げるの好きだねぇ。そんなのいらないってばぁ」

 シロはレンの上にちょこんと乗りました。

「まだぁ、お兄さん魔力ぅ残ってるねぇ。お兄さんの魔力をぉボクに取り込んで使えばぁ、さっきみたいなことできるかもぉ?」

「そんなことができるの? シロ、素晴らしいわ!」

 シロは褒められてまんざらではない顔をしています。


 レンが助かる希望がある!


「でも、ねぇ、お兄さんの魔力とボク、すごぉく相性悪いんだぁ。お兄さんの魔力を使うのにぃ、お兄さんのぉ一番大切な物を一緒にもらわなくっちゃなのぉ」

「レンの一番大事な物? 私の物ではだめなの?」

「うん。本人の物でなくちゃ糧にならないよぉ」

 一番大事なものと引き換えって……。

 可愛い見た目に騙されたけれど、もしかしてシロは悪魔?


 何かほかに方法は無いの……。

 その時、視界の隅に、レンの抱えている少年が見えました。

 この子とシロの相性が合うってことは無いかしら。

「シロ、この男の子との相性も悪いの?」

「ん~? あれぇ、この子魔力使い切っちゃってるよぉ」


 他に、レンの一番大切なものを失わず、助ける方法は無いの?


 そういえば、あと少しで騎士団の人たちが来るはず。その中に相性の……

「あ、お兄さんと命を繋ぐ糸が切れちゃうぅ」


 ダメだ! 間に合わない!!


 シロが悪魔でもいい。レンの命を助ける方法がこれしかないのなら。


 レン、ごめん。


 もし手足が無くなっても、目が無くなっても、一生私がそばで支えるから。 

 もしシロが悪魔なら、私が盾となって守るから!


 だから、


 だから生きて!


「シロお願い。レンを助けて!」

「りょおかぁ~いぃ♪」


 シロはレンの上で背中を丸めると、一気に弓なりになりました。それを合図に、レンから水色の光がシロに流れ込んで行きます。

「うぅぅぅ~えぇ~。やっぱりお兄さんの魔力まずいぃ~」

「お願い。シロ頑張って」

「うえぇ~、吐きそうぅぅぅ」

 私はシロの背中に両手を乗せ、思いっきり魔力を注入しました。

「口直しが来たぁ」

 私の魔力を混ぜることで、何とか踏みとどまれました。

 でも私は、魔力切れ寸前で意識が朦朧としてきています。

 

「よぉし。じゃあ行っくよぉ~」

 シロが放出した虹色の光がレンを取り囲みます。

 私はもう目を開けているのもやっとです。

 手探りで、震えながらレンの手を強く握りました。

 

 ぴくっ。

 今動いた?


 ぴくぴく。

「レンの手が動いたわ!」


 レンの手、温かい……。

  

 そのまま私は意識を手放しました。

お読みくださり誠にありがとうございました。

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