再びあのパターンに突入です!
「とりあえずこれ何だと思う……?」
「う~ん……、いつものように原型が無さすぎてちっとも分からないよ〜……」
「相変わらずの超難問な絵ですね……。もしかすると大学入試より難しいかもしれません……」
「「あ〜……、それは言えてる……」」
「何もそこまで言わなくても……。先生とっても悲しいぞ……。グスッ……」
そして加藤先生の絵を改めて見ていた私たちは、そのあまりにもハイレベルな難しさに頭を悩ませていたの。
これを当てるのはやっぱり凄く無理がありすぎるよ〜……。
それと北原さんが大学入試より難しいって言っていたけど、下手するとこれ国家試験より難しいかも……。
「パッと見た感じだと、サッカーゴールっぽいものとサッカーボールっぽいものがあるから、普通に考えると答えはサッカーなんじゃないかって思うんだよね……」
「あ〜……、それは何となく分かるかも……」
「確かにそれっぽくはありますね……」
それからも加藤先生の絵をしばらく眺め続けていると、ここで中村さんが絵に一番近いものとしてサッカーであると推測したの。
まあ普通に考えるならそれが一番のセオリーなんだけどね……。そう……、普通なら……。
「でも今までのやり方だとこの答えは絶対に間違えちゃうよね……」
「うん……。北原さんの言う通り、今までのやり方だったら間違うのは確実だよね……」
「そのおかげで今もこうして、加藤先生の絵とにらめっこしながら格闘しているんだよね……。あはは……」
だけどいつものように普通に答えてしまうと必ず間違う流れになっていたため、私たちはそのことにどこかどんよりとした雰囲気になっていたの。
「だからこそ、私の考えた作戦を今ここで実行しようと思うの☆!」
「絵から一番遠いものを考える作戦だよね♪ うん、それで良いと思う♪」
「それが一番の最善策ですしね♪ 高嶋さんが考えた作戦はやっぱりとっても素晴らしいです☆!」
「エヘヘ〜、そう言ってくれてありがとう♪」
というわけで、ここで私がさっき思い付いた作戦を早速実行へ移すことにしたの♪
みっくんに勝つためにはもうなりふり構ってはいられないからね♪
「それじゃ、絵から一番遠いものとしてどんなのを答える?」
「「う〜ん……」」
「まあ遠いものといっても数は無限にあるから、何を答えればいいのか悩んじゃうのも仕方ないよね……。よし☆! それならここは、このアイデアを考えてくれた高嶋さんに全て一任してみるのはどうかな?」
「なっ!?」
「なるほど〜、それは良いですね♪」
「ちょっ!? 北原さんまで!?」
絵から一番遠いものとして何を答えればいいのか悩んでいると、ここで中村さんが発案者である私に全て一任することを提案してきたの。
まさかのまたこのパターンですか!?
「もぅ〜! どうしてそんな考えになるのよ!? むぅ~!」
「いや〜、もしみんなが答えを出しちゃうとその分選ぶのに時間がかかっちゃうから、それならいっそのことここはアイデアを考えてくれた高嶋さんに全て任せる方がいいかなと思ったの♪」
「私も中村さんの提案に凄く賛成です☆! その方がとても効率が良いと思います♪ それにこれは今井くんに勝つためでもありますしね♪」
「そうそう♪」
「うぐっ……! まっ……、まあ……、みっくんに勝てるなら私は別にそれで良いんだけど……。しっ……、仕方なくね……。そう……、仕方なくだよ……!」
中村さんの提案に私はプク顔をしてプンスカと怒っていたのだけど、すぐさまその提案に賛成した北原さんからみっくんに勝つためと言われ、それを聞いた私の気持ちは悲しいことに賛成の方へ揺れ動いていたの……。
うぅ〜……、みっくんの名前を使うのはやっぱりとってもズルすぎるよ〜……。
「「やった〜♪」」
パチンッ☆!
ハァ〜……、2人の口車にま〜た上手く乗せられた気がするんだけど〜……。それに何かデジャブだし……。
私がちょっぴりツンデレ気味に賛成したのを確認すると、2人は笑顔でハイタッチをして再び喜びを分かち合っていたの。
な~んか……、また溜息を吐きたくなる状況なんですけど〜……。結局のところ私って2人に翻弄されっぱなしなような気がするよ〜……。しくしく……、ぴえん……。まあでも、みっくんに勝ちたいのは事実だからここはポジティブに捉えて全力で頑張らなくちゃね☆!




