表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/45

ありえない事実

「ちょっ、ちょっと待ってよ! 加藤先生が描いた絵に犬の要素が全然ないんだけど!?」


「うんうん、高嶋さんの言う通りだね! この絵の答えがまさか犬だったなんて、そんなの全然分かるわけないじゃない!」


「この絵に描かれているのが犬なんて絶対ありえません……。きっと何かの間違いに決まってます……」


「みんな何か随分と先生の絵に納得がいってないみたいだな……。先生とっても悲しいぞ……。しくしく……」


 いや……、そう言われても……。こんなので納得出来るわけがないじゃない! むぅ~!


 まさかの答えに私たちは当然納得せず、加藤先生にやいのやいのと文句を言い、不満を露わにしながらプンスカと怒っていたの。


 あと加藤先生が何気にノリが良くて、しくしくポーズもするぐらい案外チャーミングだったことにとてもびっくりしたんだけど!!


「まさかとは思うが……、もしかして先生の描いた絵に不満があるのか?」


「「「不満しかないわよ!!」」」


「おっ……、おぅ……。みんなそんなに不満を持っていたんだな……。何だかとてもショックだぜ……。しかし見事なハモリ具合だな……」


 加藤先生からの質問に私たちは不満であることを即答で答えると、加藤先生は思いの外ショックを受けたのと同時に私たちのハモリぶりにもある意味感心していたの。


 それと加藤先生が再びマジ凹みをしているんだけど……。加藤先生のメンタル豆腐並みに脆すぎでしょ!?


「そりゃ偶然ハモってしまうぐらい、私たちの不満は最高潮に達しているんです! それじゃ逆に聞きますけど、このぐるぐる巻きの紐みたいなのは一体何なのですか!? どこからどう見てもホースにしか見えないんですけど!!」


 中村さんの圧が何だかとても物凄いんだけど……。


 するとここで、中村さんが代表して加藤先生に描かれた絵の部分について鬼気迫る表情で抗議していたの。


 とりあえず落ち着こう……、中村さん……。ねっ……。


「何を言う? これはどこからどう見ても立派な耳だろうが」


「「「はっ……? はああああぁぁぁぁ〜〜〜〜っっ!?」」」


 私たちがホースとして思っていたもの、それは何とありえないことにまさかの耳だったみたいで、私たちはその驚愕な事実に思いっきり絶叫していたの。


 ぐるぐる巻きの紐みたいなのが耳だったなんて、そんなの絶対に分かるわけがないじゃない!


「じゃっ、じゃあ、この丸いのが2つして連続で描かれているのは一体何なのよ!? こんなのタイヤにしか思えないんだけど!?」


 次に私が代表して丸いのが2つして連続で描かれているのが何なのか加藤先生に聞いてみたの。


 うぅ〜……、ちょっと私もどこか興奮状態になって語気が荒らげてしまったよ〜……。早く心を落ち着かせなきゃ……!


「おぉ、それか。それは体と尻尾だぜ! どうだ力作だろ? ガーハッハッ!」


「「「あっ……、あはは……」」」


 私たちがタイヤだと思っていた丸いのが2つして連続で描かれたもの、それはどうやら犬の体と尻尾を表現していたみたいで、私たちはその事実にただただ苦笑いを浮かべていたの。


 まあこれに関しては一応まだ納得出来る理由かな……。それによく見てみたら丸いのが他にもいくつかあるんだよね。もしかしたらこれって犬の手と足になるのかな?


「じゃっ……、じゃあ……、この梯子っぽいものって……」


 そして今度は北原さんが代表して梯子っぽいものが何なのか加藤先生に恐る恐る質問してくれたの。


 加藤先生が描いた絵と私たちの思ってたものが乖離しすぎた影響で北原さんがとても怯えてるような気がする……。


「あぁ、あれか。あれは犬の顔の部分だな」


「「「…………はっ…………?」」」


 私たちが梯子として思っていたのは、これまたありえないことに何とまさかの犬の顔だったみたいで、その事実を知った私たちは理解の範疇を超えた影響でキャパがオーバーしてしまい、頭の中の思考回路が停止になってしばらくの間ポカ~ンとしていたの。


 ダメだ……。衝撃が吸収しきれなくて頭の中が真っ白になっちゃったよ〜……。ぴえん……。


「えっ……? これって犬の顔なんですか……?」


「うむ、そうだ」


「本当の本当に……?」


「本当の本当だ」


「もしかして冗談で言ってたりとかは……」


「ないぞ。今まで言ったことは全てガチだぞ」


「「「でっ……、ですよね〜……」」」


 その後何とか冷静さを取り戻した私たちは加藤先生に改めて質問をしてみると、返ってきた答えは案の定予想通りだったもので、私たちはそれを聞いて怒りを通り越してただただ呆れてしまったの。だから――


「「「こんなの分かるわけないじゃな〜い!!!!」」」


 だから私たちはありのままの思いを言葉にしてこれ以上ないほどの大声で一斉に叫んでいたの。


 もぅ〜! みっくんたちのチームはこんなのどうやってクリア出来たのよ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ