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OTHER SIDE 悪党たちの映画な会話

作者: 社畜太郎

描写のない

会話劇です。

私「君は『ロード・オブ・ウォー』という映画を見たことがあるかい?」


運び屋「ええ、ニコラス・ケイジの!オープニングが最高にクールな奴!!」


私「そう、一発の銃弾が『使用される』までを描いたオープニングの映画だ、だが、私が重く見るのはそこではない」


運び屋「そうなんすか?俺、映画はオープニングがすべてだと思うんすけど」


私「それじゃあ、あの映画には122分の上映時間は必要ない、5分で終わってしまう。大切なのはいつも『中身』」


運び屋「大切なのは『中身』っすか、いま運んでるウニも大切っすね。中身が」


私「君はいつも話の腰を折ってくれるね。武藤君」


運び屋「えっ?怒ってます?俺そんなつもりじゃ」


私「別に気にしてない。聞かなかったことにしよう。話の続きだ」


運び屋「ああ、ハイ。『ロード・オブ・ウォー』の話っすね」


私「そう、あの映画の中身の話。アフリカで主人公のユーリ・オルロフの乗った輸送機が、戦闘機に捕捉されただろ」


運び屋「機銃ダダダダってされた後に『これが最後の警告だ』って言われたところっすね!」


私「おい!アクセル踏むな!安全運転!!」


運び屋「ああ、すみません。ボス」


私「うん、気を付けてね。で話の続きなんだけど。ユーリは輸送機を国道に着陸させた後、何をしたか?憶えてるかな?武藤君?」


運び屋「積んでた武器をばらまいたんです!無料の大バーゲン!!銃の無料サンプル!グレネードと弾薬もおまけ!!!」

私「またスピードが上がってるぞ!ふざけるな!!武藤!!」


武藤「わわっ!すいません!気を付けます...」


私「次やったらお前を『ウニの中身』にしてやるよ武藤君」


運び屋「気を付けます。で、ロード・オブ・ウォーの『中身』が気になります!ボス?」


私「君は本当にお調子者だな。続き聞きたいの?」


運び屋「ええ!もちろん!」


私「そう。じゃあ話すけど、そのばら撒かれた武器は、その後どうなる?」


運び屋「分かりません!俺ならコレクションっすね」


私「うわ。君ってほんとバカなんだね。コレクションはないわ」


運び屋「あ。はずれっすか?じゃあ何に使われるんすか?」


私「正解!!やればできるじゃないか!武藤君!」


運び屋「やたぁ~って何すか?」


私「分からないのかい?『使われる』が正解なんだよ!!」


運び屋「『使われる』が正解?ああ!そういうことか!!ドウグは使って正解ですもんね」


私「そうさ!!道具は使ってなんぼだよ、それはAK-47も金づちも同じ」


運び屋「同じじゃないでしょ、トンカチとAKは」


私「そうだね、でも道具さ、トンカチは釘を打って、AKは人を撃つ」


運び屋「怖いっすよ、あんたもAKも」


私「あんた?」


運び屋「いえ!貴方です!ボス!」


私「フーン、いいや、とにか~く!人を撃つAKがたくさん人の手に渡るとどうなる?」


運び屋「どうなるんすか?」


私「少しは自分で考えろよ。まぁいいよ、人が集まるとどうなる?」


運び屋「人が集まると...チームっすね、野球でもサッカーでも」


私「そう、チームだ。言い換えると集団とか大きくなると組織になる」


運び屋「いわれてみればそうっすね」


私「それに武器の別名の武装を付けると?」


運び屋「武装集団、武装組織に、あ!!!」


私「ふふふ、こうして武装組織のテロ集団が生まれましたとさ」


運び屋「こえぇ」


私「今ね、運んでるものも、AKと同じで『便利で危険』なものだよ」


運び屋「ウニの『中身』っすか?」


私「うに!じゃなかった!うん!急ごう武藤君!悪事は急げだ!」


運び屋「うん!アクセル踏みますよ!ウニのために!!!」




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