世界観まとめ
ネタバレを含む世界観まとめです。余聞の話も混じっているので、読んでいない方は参考までに。ネタバレしたくない方はスルーしてください。
4/19 花嫁の設定を追記しました。
森の中(この世界の真実)と外(この世界の常識)では、認識に大きなズレがある世界なので、そのズレを箇条書きにしてあります。外は王道ファンタジーの世界観そのものだと思うと分かりやすいです。
【世界】
〈外:この世界の常識〉
人間が暮らす世界。魔王が存在し、悪意に飲まれると魔王が人をモンスターに変えてしまうことに怯えている。魔王は森に住んでおり、数百年に一度、人間の娘を花嫁として魔王に捧げなければならない。
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〈内:この世界の真実〉
悲劇を嘲笑う悪意に満ちた世界。魔王も花嫁も悲劇を生むために作られたキャラクター。
モンスターが暮らす世界で、モンスターは魔力で人の姿に化けている。魔力が切れると、元のモンスターに戻ってしまう。
【魔力】
〈外:この世界の常識〉
自分達に魔力があることは知らない。魔力は架空の物語の中の存在だと思っている。
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〈内:この世界の真実〉
人間の生命。人の姿を保つためのストッパー。魔力が切れると、理性を失い悪意に飲まれ、モンスターになってしまう。魔力が高い者は精神力が強い。
【ラナたちが暮らす森】
〈外:この世界の常識〉
魔王が住んでいる森。空は常に曇天で不気味な木が生えているため、近づく者はいない。
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〈内:この世界の真実〉
魔力の回復スポット。森に入るとモンスターになってしまった人は一度、死を迎え魔力が回復するまで、魂となって森で回復を待つ。魔力があるモンスターが森の外に出ると人の姿になる。
【モンスター】
〈外:この世界の常識〉
人を襲う悪しき存在。
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〈内:この世界の真実〉
人間の元々の姿。魔力切れを起こしており、その体は脆く、すぐに捕まる。
【魔王】
〈外:この世界の常識〉
人をモンスターに変えてしまう悪の権化。恐ろしい存在。
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〈内:この世界の真実〉
悲劇を生むために用意されたキャラクター。ただの人間。特殊な力はない。創造主によって名付けをされて、次の悲劇を生むまで死ねない。子供を作った後は役目を終えて砂になる。子供を生むために体は青年期のままで変わらない。
【花嫁】
〈外:この世界の常識〉
魔王に嫁ぐ人間の女性。国中から集められる。繁殖期を迎えた魔王のために子供を作る。
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〈内:この世界の真実〉
悲劇を生むために用意されたキャラクター。より悲劇的になるように人間の姿のまま、魔王の森に入る。子供を生むまで、その姿は変わらず。以後も変わらない。
【勇者】
〈外:この世界の常識〉
魔王を倒す存在。
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〈内:この世界の真実〉
悲劇を生むために用意されたキャラクター。魔王を憎むという悲劇を起こしやすくするために魔王は殺せず、従者とされる。一度、殺され魔王によって名付けをされ、骸骨だけが残る。
【名付け】
〈外:この世界の常識〉
存在が知られていない。
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〈内:この世界の真実〉
自分の魔力を与えてモンスターを復活させるもの。
【王家】
〈外:この世界の常識〉
この国の王様。魔王が花嫁を欲した時に探す。国の秩序を守っている。
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〈内:この世界の真実〉
元は魔王の花嫁を育て差し出す習わしがあった。今回の王家はそれがなく、人がモンスターであると知っており、魔王が敵でないことも知っている。魔王のおかげで世界の秩序が保たれていると思い込んでいる。王家がモンスターが人に化けていることを隠す一端を担っている。
【警備兵】
〈外:この世界の常識〉
主な仕事はモンスターの捕獲。捕まえて拘束し森に届けている。理由を知る者はいない。モンスターを多く捕獲した者は英雄視される傾向がある。先輩と後輩の二人ペアで行動を共にする。国家機関。
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〈内:この世界の真実〉
モンスターを送り届ける駒。モンスターの魔力回復を行うためにモンスターを送り届けさせている。
【森の管理者】
〈外:この世界の常識〉
魔王の森に住む銀髪の人間。何も語らずモンスターを森に入れる作業をしている。見た目が変わらず魔王の手下と言われている。
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〈内:この世界の真実〉
魔王本人の人間の姿。




