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大切な人たちとの日々  作者: MIK
(本編にほとんど出番の無かった)リュイとベルデの為の番外編
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番外編 リュイとベルデの馴れ初め的な話 第二話

アズールが開けた医務室のドアから中へ入ると、優しそうな顔をした女性がリュイに声をかけた

「貴方が最後からしら?」

「え、はい」

リュイの答えに、女性は外出中の札を手に取ってドアの外にかけてから部屋の中に戻りドアの鍵を閉めた

「え、何で鍵を?」

聞こえた不思議そうな声にリュイが振り返ると、ベルデが首を傾げて女性を見ていた

ベルデは無意識なのかアズールの袖を掴んでいた

アズールもそのことに気付いていながら、その手を払うことはしなかった

そればかりか、ベルデの表情が明るくなったのを見てアズールが微笑んだ

その光景を見たリュイは、僅かに苛立って2人に歩み寄った

アズールは近づいて来たリュイを見て驚いた顔を見せたが、すぐにニヤリと笑った

見をかがめてベルデの耳元に何かをささやいた

「リュイがこっちに来る」

「え!?」

チラリとリュイを見たベルデが慌ててアズールに振り返って詰め寄った

「ちょっと、何で怒っているの!?」

「何でだろうね?」

アズールがおろおろするベルデにニヤリと笑いかけると、目を見開いたベルデがアズールの足を踏みつけようと片足を上げたところで後ろに引き寄せられた

「え?」

「リュイでもそんな顔が出来たんだ、驚きだな」

「は、そんな顔?」

アズールとベルデを人一人分ほど引き離すと、すぐにベルデの肩から手を離したリュイが不思議そうにアズールを見返した

「ごめんなさいね、邪魔をする気はないのだけれど時間が限られているのよ」

申し訳なさそうに割って入った声にリュイとベルデがハッと振り返った

「こちらこそ、お待たせしてしてしまって」

「いえ、いいわね」

微笑み合う女性とアズールを呆然と眺めていると、視線の先にある壁がすっと開いた

そこから出て来た人物を見たリュイが声を上げた

「父さん!?」

「ん?お、久しぶりだなリュイ」

「お久し振りです」

「ああ、大きくなったな」

「ありがとうございます」

「え、お父さんなの?嘘でしょ・・・」

ベルデの小さな呟きにリュイの父親が、ベルデの前にかがみこんで目の高さを合わせた

「いつも、愚息がお世話になってます」

「え、いえ、こちらこそお世話になっています」

「リュイは、貴方に迷惑をかけてはいませんか?」

心配そうな顔をしたリュイの父親にベルデが慌てて答えた

「いえ、大丈夫です!」

ベルデの言葉を聞いたリュイの父親が安心したように笑いかけると、ベルデの頬が赤く染まった

リュイが無言でベルデと自分の父親の間に割って入った

リュイの父親は珍しく不機嫌そうに自分を見上げる息子に苦笑したが、後ろからリュイの顔を見つめて次に自分を見上げたベルデと目が合うと微笑んだ

「良く似ているでしょう?」

「はい、リュイにそっくりですね」

ベルデの答えにリュイの父親がくすくす笑った

「ベルデ、リュイが似ているんだぞ?」

アズールの呆れたような声に、ベルデが真っ赤になって俯いた

「さあ、行きましょう」

リュイの父親が歩き出すと、女性とアズールが続いた

ベルデと並んで歩き出したリュイの袖をベルデがそっと掴んだのを見たリュイが、ベルデの手をそっと袖から外すと自分の手と絡めてつないだ

「あ、ごめん、って、え?」

俯いたベルデはちらちらとリュイを見ていたが、リュイの嬉しそうな顔が変らないことに気付いてそっと口元を緩めた

一方、先頭を歩いているリュイの父親は微笑みながら小さくガッツポーズをし、女性は幸せそうな気配を背中に感じながら隣で口を手で押さえて涙目になりながら声を出さないで笑っているアズールを冷めた目で見ていた


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