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大切な人たちとの日々  作者: MIK
口出ししてもいいですか?(世話を焼くpart2?)
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第八十一話 ジヴィとクラースとセールとシンザ

「そうですか、()()()()()()そう言うんだったら無理ですよね、仕方ないですね」

シンザとしっかり目を合わせながら、ジヴィが一言一言強調するように言った

ハッとしたシンザがおろおろする

「べ、別にセールが営業したいって言うなら・・・」

「いや、俺はいい」

セールの言葉にシンザがほっとしたような顔をした

それを横目でちらりと見たセールが、ジヴィの頭を軽く小突いた

「余計なお世話だ」

「もうばれてしまいましたか?」

「わざとばれるようにやってるんだろうが」

セールがため息をついた

「まあ今更お前たちの前で取り繕ってもしょうがないし」

「そうですね、2人とも昔からわかりやすかったですよね」

「ああ、俺はシンザを妹と思ったことはないからな・・・」

昔を懐かしむようにセールが目を細めた

「だそうですよ?シンザさん」

「なっ!?ジヴィ、お前!!」

「文句は後でどれだけでも聞きますから、シンザさんのところへ行ってください、泣いてますよ?」

「はぁ?ってどうした、何で泣いてんだ!?」

ジヴィに文句を言いたそうにしながらもシンザの方を向いたセールが慌ててシンザに駆け寄った

「私は、セールの、家族にすら、なれないの?セールに、とって私は、他人、なの?」

しゃくり上げ、言葉を途切れさせながらシンザがセールに問いかけた

「はぁ!?」

大きく叫んだセールに、驚いたシンザの涙が止まった

「ぇ?違うの?」

「と言うか何でそんな勘違いをしてんだ、お前は・・・」

呆れたように呟いたセールがその場にへたり込んだ

「セール!?大丈夫?」

床に膝をつこうとしたシンザをセールが慌てて押し留めてから立ち上がった

「折角綺麗にしてんだから気を付けろ」

「えぇ・・・」

「黄色の方はどうして着なかった?」

「え?姉さんが好きな方を着ていいって、って何で知ってるの?」

「何で知ってるって?聞きたいか?」

「ええ!」

「今日のために、イオと俺で勝負したからだ」

「何の?」

「どっちがお前の好みを理解しているか、より似合うものを選べるかってな」

「は!?」

「イオが言い出したことなんだが、お蔭でどっちがお前のことを分かっているかはっきりしたし、今日は良い日だな」

「え?」

「イオの奴今頃悔しがってんだろうな、ああすっきりした」

「え?」

セールはシンザの顎に手をかけ自分の方を向かせると、笑いながらささやいた

「良く似合ってる、それは俺が見立てたものだ」

セールはさらに顔を近づけるとシンザの目をしっかり見ながらはっきり言い切った

「俺は、お前を、シンザを愛してる」

「っ///」

「ちゃんと伝わったか?」

「うん、ありがとう、セール」

「なら、もちろん聞かせてくれるよな?」

「ぅえ!?」

セールが顔を近づけたまま微笑んだ

シンザが首まで真っ赤になって叫んだ

「わ、私もセールを愛してる」

「よし、帰るか!!」

「ぇ?」

「帰るぞ、シンザ」

「ええええええええええ?」

今にもシンザを抱き上げそうなセールを見たクラースが、セールに話しかけた

「セールさん、両親がシンザさんに会いたがっているのは本当なので帰るのは後にして下さい」

「クラース、馬に蹴られたいのか?」

「いえ、シンザさんは会ってくれますよね?」

「え、ええ!会うわ!!」

「ちっ」

「聞こえてますよ、セールさん」

「聞こえる様にやってんだよ!」

ずっと真面目な顔を崩さないクラースにセールが苛立つと、ジヴィがにっこり笑ってセールを見上げた

「大人気ないですよ?」

「覚えてろよ」

「はい、後でどれだけでも文句は聞きます、文句があればですが」

ジヴィから目をそらしたセールが自分の頭をかきむしった

「禿げますよ?」

「煩い!!」

真顔でセールの心配をしたクラースと噛みつくように返事をしたセールに、シンザとニヴィ、ローザが堪え切れずに笑い声を上げた

「何やら楽しそうだね、私も混ぜてくれないか?」

「どうぞ、父さん」

「ありがとう、ジヴィ」


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