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大切な人たちとの日々  作者: MIK
口出ししてもいいですか?(世話を焼くpart2?)
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第八十話 セールとクラースとジヴィとシンザとニヴィとローザ

「そう言えば、シンザさんにもお礼が言いたいんですが・・・」

「ああ、俺から伝えておくよ」

ジヴィが木々の向こうに立っている人影を見ながらセールに話しかけた

人影の肩がぴくりと跳ねた

「いえ、直接伝えたいので宣伝も兼ねて一緒に戻りますか?」

「ん?お前も律儀だな」

セールが呆れたように呟いた

「過剰な宣伝はシンザが嫌がるから、俺がここに連れてくるよ」

「すみませんが、お願いします」

「ああ、ちょっと待ってろ、いる場所は大体わかるからすぐ戻って来る」

見つからないようにそっと移動していた人影が、セールの言葉を聞いて立ち止った

「じゃあ行ってくる」

「ええ」

立ち止っていた人影がハッとしたように動き出した直後、落ちていた小枝を踏んで物音をたてた

「ん?」

ガゼボから顔を出したセールが人影に気付いて呼びかけた

「シンザ、こんなところで何してるんだ?」

「え、えっと、ちょっと迷ってしまって・・・」

シンザが口ごもりながら答えた

「お前が?」

「まあいい、クラースとジヴィが待ってるぞ、早く来い」

「え、ええ」

不思議そうにしながらもセールがシンザを呼ぶと、ほっとしたような顔をしたシンザがガゼボに入って来た

「シンザさん、ドレスとても似合ってるわ」

ニヴィがドレスアップしているシンザに歓声を上げると、シンザがニヴィに微笑みかけた

シンザはジヴィの隣にいるローザを見つけて目を輝かせた

「シンザといいます」

「ローザといいます」

「一応宝飾店の店主をしています、よろしくね」

「じゃあ、この指輪って」

「ええ、うちの商品よ」

「じゃあセールさんは」

「ええ、腕のいい職人でとても助かっているわ」

ニヴィとローザの質問にシンザが答える

楽しそうに話しているシンザの背中をセールが嬉しそうに見ていた

セールの様子を見たジヴィがクラースにそっと目くばせした

「そう言えば、今回指輪を見た父と母が是非お会いしたいと言っていました」

「お時間大丈夫でしたら、会って行ってもらえませんか?」

「ええ、時間は大丈夫よ」

「では、是非セールさんもどうぞ」

クラースがシンザに話しかけ、ジヴィが畳み掛けた

「いや・・・」

セールが答えるのを遮るようにクラースがシンザに話しかけた

「シンザさんの話をしたら、是非合わせたい人がいると母が言っていましたよ」

「そう?誰かしら」

「じゃあ、行きましょうか」

「え、ええ」

ちらっとセールを見たシンザをジヴィが促した

クラースとシンザがガゼボを出たところで、ジヴィが振り返ってセールに問いかけた

「セールさんはどうしますか?」

「・・・行く」

セールは短く答えると、ガセボを出た

「ニヴィ、ローザ行こう」

ジヴィが2人を呼んだ

クラースとシンザを先頭に、セール、両手に花状態のジヴィが続いた

「そう言えば、前に職人を増やす予定だと言っていませんでしたか?」

「ぇ?」

「今日の参加者の方々にも声をかけられますか?」

「えっと、その話は・・・」

「増やす予定は無い!」

「そうなんですか」

「え、ええ」

「では、営業でもどうですか?」

「そうね、貴方たちを見て興味を持った人もいだようだし、お願いしようかしら?」

「じゃあ、贈り物を必要としていそうな方々に・・・、あちらの方なんてどうですか?」

ジヴィが先ほどからシンザをちらちら見ている若い男を手で指し示すと、セールが低い声でジヴィを呼んだ

「おい、ジヴィちょっと来い」

「セールさん、何ですか?」

ジヴィはクラースにニヴィとローザを預けると、にやりと笑ってセールを見上げた

「セールさんはあちらの方々に営業してはどうでしょう?」

「セールは職人だから、営業は私がするわ!」

ジヴィがセールを見て頬を染めている若い女を手で指し示すと、シンザが声を荒げた

必死な表情のシンザを見たセールが驚いて目を見張った


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