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大切な人たちとの日々  作者: MIK
悪い虫は付く前に・・・
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第七十八話 ジヴィ&ローザとクラース&ニヴィ

参加者への挨拶が終ると、ジヴィがその場からクラースとローザを呼んだ

クラースは、ローザを連れてジヴィとニヴィの元へ移動した

ジヴィは、戸惑うローザを膝をついて見上げた

「ジヴィ!?」

懐からリボンのかけられた箱を出すと、ローザに差し出した

「ローザ、リボンをほどいて、中を見てくれないか?」

隣で同じようにニヴィの前で膝をついたクラースが同じようにニヴィを促した

ニヴィとローザが顔を見合わせた後、それぞれに向き直り箱のリボンに手をかけた

リボンがほどけると、ジヴィとクラースが箱を開ける

中身を見たニヴィとローザが息をのんだ

「受け取ってくれますか?」

ジヴィとクラースの声が静まり返った庭に響いた

「はい!」

ニヴィとローザが答えると、一斉に騒がしくなった

ニヴィの隣にアズールとラン、ローザの隣にリュイとベルデが歩み寄った

クラースがアズールに、ジヴィがリュイに開けたままの箱を渡すと、中から小さい方の指輪を手に取った


ジヴィがローザの右手を取って薬指に指輪をはめた

「ローザ、左手はもう少し待っていてね」

「はい」

ジヴィが右手を出すとローザが箱から指輪を取ってジヴィの薬指にはめた

「ありがとう、ローザ」

「ありがとう、ジヴィ、大切にします」

ローザの目から零れ落ちた涙をジヴィが手で拭い、リュイから箱を受け取る

「リュイさん、ベルデさん、ありがとうございます」

リュイが頷き、ベルデが微笑んだ

「ローザをよろしくね」

「はい」


クラースがニヴィの左手を取ろうとしてアズールが咳払いをする

ハッとしたクラースが改めてニヴィの右手を取って薬指に指輪をはめる

「左手も俺のだから!」

ニヴィがくすくす笑いながら箱から指輪を取った

「手を出してくれないつもり?」

クラースが慌てて左手を出してアズールがまた咳払いをした

「クラースの左手は私のよね?」

「ああ」

「じゃあ、今は右手を出して?」

「わかった」

ニヴィがクラースの右手の薬指に指輪をはめた

「ありがとう、ニヴィ」

「クラース、ありがとう」

アズールがクラースに箱を渡す

「アズールさん、ランさん、ありがとうございます」

ランが微笑んでうなずき、アズールがクラースの頭をポンと軽く叩いた

「焦るなよ、クラース」

「はい」

ニヴィとクラース、ジヴィとローザが腕を組んで並び、アズールの挨拶が終るとそっと庭に紛れ込んだ

庭の奥へ進んで行くジヴィにニヴィが声をかけた

「ガゼボへ行くの?」

「ああ、父さんのお気に入りの方のね」

「え?折角、私たちのために誕生日会を開いてくれたのにあっちにいなくていいの?」

「ちゃんと挨拶をすれば良いと許可は取ってあるから大丈夫だよ」

「え・・・」

しばらく進むと周りと溶け込むように作られたガゼボにたどり着いた

中へ入ってベンチに腰掛けると木々の隙間から向こうの様子が見えた

「落ち着く場所ね」

「ああ」

ローザがジヴィに笑いかける

そよ風が木々を揺らしながら吹き抜けて行った

「ジヴィ、誰か来るわよ?・・・セールさん?」

ぼんやりと向こうを眺めていたニヴィがジヴィを呼ぶと、ジヴィがこちらに向かって歩いて来るセールを見つけた

不思議そうな声で再びニヴィに呼ばれたジヴィが、ニヴィの指の先を見た

「もう一人、多分シンザさんもこっちに来るわ」


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