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大切な人たちとの日々  作者: MIK
悪い虫は付く前に・・・
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第七十七話 クラース&ニヴィとジヴィ&ローザとアズール&ランとリュイ&ベルデ

抱きついて少し潰れたニヴィのコサージュをクラースが整え終わるとアズールが皆に声をかけた

「さあ、行こうか」

アズールとランが先頭に立ち、クラースがニヴィに腕を差し出す

ニヴィがクラースの腕に自分の腕を絡ませる

すでに腕を組んでいたジヴィとローザが後に続き、腰に手を回したまま歩き出したリュイの足をベルデが無言で踏みつけた

リュイは渋々腰から手を離すとベルデに腕を差し出した

ベルデは素早くリュイの頬に口付けると、リュイの腕を取った

「リュイ、行くわよ?」

ベルデの声に後ろを振り返ったローザがリュイを見て呆れたような声を出した

「お父さん、また足を踏まれるわよ?」

「足を踏まれずには過ごせないな」

「もう、しっかりしてね?」

「ああ」

リュイはゆっくり歩いて皆と少し距離を取ると、先ほどから隣で笑いをかみ殺しているベルデをちらりと見た

「ローザに怒られてしまった」

「あら、大変ね」

「ベルデ・・・」

くすくす笑いながら答えたベルデに一瞬顔をしかめたリュイだったが、ベルデがリュイの腕に身体を寄せると表情を緩めた

先頭を歩いているアズールとランが庭に面しているドアを開いた

アズールが手を叩いて庭でくつろいでいた人々の注目を集めると、ニヴィとジヴィに挨拶を促した

アズールに向って歩き出したニヴィをクラースが呼び止めた

振り返ったニヴィの頬を撫でる様にして手を移動させ顎をすくい上げると額に口付けを落とした

庭のあちこちで悲鳴が上がると、ジヴィが辺りを見回した

ニヴィは真っ赤になって固まった

「兄さんったら何を・・・」

焦ったように呟いてニヴィの元へローザが歩み寄った

ローザがニヴィに声をかけようとした瞬間、ジヴィに呼ばれて足を止めた

ローザが振り返ると意外と近くにいたジヴィに、にっこり笑いかけられた

庭のあちこちで悲鳴が上がると、クラースがさり気なく辺りを見回した

ジヴィは、自分につられて笑いながらこちらを見上げたローザの頬を両手で挟むと額に口付けを落とした

ちらほらと聞こえたうめき声にクラースが苦笑しながら、真っ赤になったローザの横に並んだ

それを見届けてからジヴィが未だに固まったままのニヴィを引きずるようにしてアズールの隣に並んだ

「毎回のことだが、ジヴィの情報の正確さが恐ろしいな・・・」

クラースがチラリとローザを見て小さく呟いた

「ローザに目を付けていた奴らは間違いなかった(パーフェクト)・・・」

挨拶は、ジヴィがニヴィをフォローしながら無事に終わった

途中アズールがランをこっそり引き寄せて耳元で何かをささやいた

頬を染めたランの耳にアズールが素早く口付けると、何事もなかったかのように前を向いた

アズールの隣でランが嬉しそうに笑った

その様子を見ていたリュイがベルデの腰に手を伸ばそうとして足を踏まれ、うめき声を上げた

「ベルデ、少し加減してくれないか?」

何も答えないベルデの隣からクラースがリュイに呆れたように呟いた

「父さん、今日くらい我慢して下さいよ」

「クラース、ベルデが美しすぎるから無理だ」

真面目な顔で力説するリュイに、ベルデの頬がうっすら赤くなった

「母さん、照れるくらいなら父さんの足を踏まないで下さい」

「それとこれとは話が別よ」

ベルデがクラースにぴしゃりと言い返した


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