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大切な人たちとの日々  作者: MIK
溢れる思い
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第七十三話 クラースとジヴィとセールとシンザ

ちらりとクラースを見たセールは小さくため息をついた

(6年も片思いしてるんだから仕方ないか・・・、ん?最近まで嫌っていた相手から貰ったものを肌身離さず身に着けようと思うか?そんなわけないよな?

どうゆうことだ?詳しく聞いて良いものだろうか・・・)

次々とわいてくる疑問をどうにか胸中に収めながらも、手を動かしてネックレスを包装し終えるとクラースに差し出した

「ありがとうございます、いくらになりますか?」

セールから返事が無い事を不思議に思ったクラースが顔を上げ、何か言いたそうに自分を見ているセールに気付いた

「セールさん、どうかしましたか?」

「いや、金はいらん、俺からの餞別だ」

「ありがとうございます」

「本当によかったな」

「はい!」

セールが入口に目を向けると、シンザが誰かをつれて店に入って来たところだった

クラースがシンザに声をかけた

「シンザさん、お邪魔しています」

「クラース、久しぶりね」

クラースが、シンザの後ろにいる人物を見て驚いた

「ジヴィ」

「クラース」

クラースとジヴィが顔を見合わせて名前を呼び合ったのを不思議そうに見ながらシンザがクラースに話しかけた

「クラースとジヴィは知り合いなの?」

「・・・と言うことはジヴィの友人ってクラース?」

「はい」

「宣伝してくれてありがとう、クラース」

「いえ、いつもお世話になってますから」

そう言って微笑んだクラースをシンザが不思議そうに見て首を傾け、落ちて来た髪を押さえながらセールと同じことを聞いた

「もうそんな時期?」

クラースが思わず苦笑いを浮かべ、セールがシンザの耳元に口を寄せて話し始めるとシンザが目を見開いた

ジヴィがクラースを疑うような目で見た

「クラース・・・」

「ジヴィ、何だ?」

「一応言っておくが、ローザに言うなよ」

「あ、ああ、も、ちろんわかっている」

流石にすでに言ってしまった後だとは言えず、不自然に口ごもったクラースをジヴィが怪訝そうに見た

「そうだ、来てくれてありがとう」

「お前の紹介だからな、まさかシンザさんの店だとは思わなくて驚いたけどな」

「シンザさんと知り合いなのか?」

「今度話す」

「わかった、それにしてもすぐに切り上げたのか?」

「ああ、ローザが可愛すぎて・・・」

珍しく口ごもったジヴィの肩を、穏やかな顔のクラースがぽんと叩いた

「良くわかるよ」

ジヴィとクラースが哀愁を漂わせながら話していると、シンザが声をかけて来た

「クラースよかったわね!!」

「ありがとうございます」

クラースと話し終えたシンザが首を傾けてジヴィを見た

「ジヴィは指輪を注文しに来たのよね?婚約指輪かしら?」

「いえ、交際の許しをもらったばかりなので・・・」

ハッとしたシンザが振り返ってセールに声をかけた

「まあ!セール」

「何だ?」

「あのシリーズ丁度良いんじゃないかしら」

「なるほど・・・」

顎に手をやってしばらく何かを考えたセールがジヴィに尋ねた

「ジヴィ、時間はあるか?」

「はい」

「そうか、しばらく待っていてくれ」

「はい」

セールが作業部屋に消えるとシンザがクラースを抱き締めた

「!?」

「よかったわねえ!やっと両想いになれたんですって?」

「は、はい」

シンザはクラースを解放するとジヴィに向き直って笑った

「うふふふふ、楽しみだわ」

「ジヴィ、是非クラースの妹さんを連れて来てね!」

「はい」

「シンザ・・・」

いつの間にか部屋から出て来ていたセールが呆れた声でシンザを呼んだ


ーーーーーーーーー

どうやら、口が滑ったことは聞かれてなかったみたいだね!クラース良かったね!(笑い)

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