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大切な人たちとの日々  作者: MIK
猫らしくない猫を飼い、子守をする
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第七話 アズールとノラ(元野良猫)

ある日家に帰るとノラがいなくなっていた

夜遅くになってから窓の外でウニャァーンと鳴く声が聞こえた

慌てて窓を開くと、木の枝からノラが部屋の中へ飛び込んで来た

「ノラ、どこに行っていたんだ!」

アズールがノラの足を拭きながら怒ると、ノラがそっぽを向いた

出来上がった首輪と取り換えようとしても嫌がってずっと付けていたハンカチが無くなっているのに気付いたアズールが怪訝な顔をした

ノラはそのまま机の上にのると、包装をといてある新しい首輪の入った箱を尻尾で叩いた

「勝手に出て行って、無くしてきたんだろ」

アズールが怒ると、机から降りたノラは尻尾を力なく下げたままベットの下に隠れた

朝呼んでも出て来なかったので、アズールはご飯の皿を置いて部屋を出た

帰ってきてご飯がそのまま残っているのを見たアズールがノラを呼ぶとベットの下から小さな声が聞こえた

ベットの下を覗き込むと奥の方で首輪の上に顎を乗せて耳を倒して小さくなっているノラを見つけた

アズールが机の上を見ると首輪を入れていた箱の蓋が開いていた

アズールがもう一度ベットの下を覗き込むと目が合ったノラがビクッと体を震わせた

「ノラ、もう怒ってないから出ておいで?」

アズールが手を差し出して呼びかけるとノラが首輪を銜えてゆっくりこちらに移動して来た

ノラはアズールの手に首輪を乗せると少し後ずさりした

「ノラ!?」

アズールのショックを受けたような声に耳をピクリと動かしたノラがベットの下から出てくると、アズールの頬をペロリと舐めた

アズールがノラの首に新しい首輪を巻いた

ノラがウニャァーンと鳴きながらアズールに頭をこすりつけた


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