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大切な人たちとの日々  作者: MIK
夫たちの苦笑いと妻たちの笑み
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第六十七話 アズールとクラースとニヴィとリュイとベルデ少々ジヴィとローザ

クラースはアズールの前まで来るとニヴィの手を離して姿勢を正した

「アズールさん」

アズールがソファーから立ち上がる

「ニヴィとの交際を許していただけますか!」

「ああ、あんなに嬉しそうな娘の顔を見てしまっては反対できないよ」

「お父さん!」

アズールの言葉にニヴィが焦った声を上げた

「ありがとうございます」

クラースがアズールに頭を下げた

少し離れた場所で見守っていたリュイはホッと胸を撫で下ろした

頭を上げたクラースが何かを探すかのように顔を動かした

リュイと目が合うと何故かうなずいた

何故か嫌な予感がして青褪めたリュイはクラースの元へ急いだ

クラースはアズールに向き直ると言った

「ニヴィとの結婚を許していただけますか!」

アズールが驚き、ランがまあと呟き、ベルデが吹き出し、ジヴィとローザが頭を抱え、ニヴィが固まった

クラースが再び口を開く前に、後ろまでたどり着いていたリュイがクラースの頭に拳骨を落とした

「この、馬鹿息子がっ!!」

「アズール、すまんな」

申し訳なさそうに頭を下げたリュイにアズールが声をかける

「リュイ、頭を上げてくれ」

「ああ、本当にすまない」

リュイは頭を上げると、拳骨を落としたその手で頭を掴み同じように下げさせていたクラースの頭を離した

呻きながら頭をさすっているクラースに、ニヴィが心配そうに声をかけている

アズールは、それを微笑みながら見るとクラースに声をかけた

「クラース」

「はい」

「焦る気持ちは分からなくもないが、大丈夫、ニヴィは君が思うより君のことが好きだと思うよ」

アズールの言葉に驚いたクラースが首を動かしてニヴィを見つめた

ニヴィは一瞬目を泳がせたが、すぐにクラースの目を見てしっかりとうなずいた

見開かれたクラースの目から、涙が一筋零れ落ちた

「本当に、これ夢じゃないよね」

クラースが小さく呟いた

ニヴィがクラースの頬を軽く抓る

「勝手に夢にしたら許さないわよ」

クラースが泣きそうな顔で嬉しそうに笑った

それからクラースは、アズールに向き直ると深く頭を下げた

「アズールさん、すみませんでした」

そして、勢い良く頭を上げると微笑みながら言った

「ありがとうございます!」

「ああ」

アズールがクラースの頭をポンと軽く叩いた、もちろん先ほどリュイが拳骨を落とした場所をさけて・・・


ベルデは胃の辺りをさすっていたリュイに、胃薬と水の入ったコップを渡すとニヴィの手を取って言った

「ニヴィちゃん、いつでもお母様って呼んでくれていいのよ!!」

胃薬を飲み終えていたリュイが、次は頭を押さえた

アズールとジヴィが労わるような表情を浮かべてリュイを見た


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