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大切な人たちとの日々  作者: MIK
夫たちの苦笑いと妻たちの笑み
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第六十四話 リュイ&クラースとアズール&ジヴィとベルデ&ニヴィとラン&ローザ

夫たちはそれぞれ妻の前に、食べ物と飲み物を置いてから隣に座った

「リュイ、ありがとう」

「まあ、美味しそうだわ」

「ありがとう、アズール」

互いを見て微笑み合う両親たちをローザが嬉しそうに見ている

ローザが視線を感じて隣に座っているジヴィを見ると、こちらを見ていたジヴィと目が合った

「ローザが嬉しいと俺も嬉しいけど、隣に俺がいることを忘れないでね」

ローザに微笑みかけながらジヴィがささやいた

「わ、忘れてません!!」

ジヴィはテーブルの下で、頬を染めながらこちらを見上げるローザの手をそっと取って優しく握った

時々ジヴィが手に僅かに力を込めると、ローザも同じように握り返して嬉しそうに微笑みを浮かべた

自分の前に置かれたものを食べ終わるとリュイとベルデが立ち上がった

「それじゃ、また後でね」

「ええ、ありがとう」

しばらくして紅茶を飲み終えたランがアズールとともに立ち上がりローザに微笑んだ

「ローザ、また後でね」

「はい、楽しんでくださると嬉しいです」

「ありがとう」

2人と入れ違いにクラースとニヴィがやって来た

何故か両手一杯に食べ物と飲み物を持ったクラース、それを手際良くニヴィがテーブルにおろした

「母さんとランさんにどんどん持たされて驚いたよ」

「そうか、大変だったな」

「ああ」

椅子に座ったクラースにジヴィが話しかけた

「お疲れ様」

「ありがとう」

そして、軽く目線をかわすと皿を取って渡しあった

皿を受け取って、クラースはニヴィの前に、ジヴィはローザの前に置いた

「これ、旨いぞ」

「あ、ありがとう」

「はい、どうぞ」

「わあ、ありがとうございます」


誕生日会が終り、客たちが全て帰った後リュイとアズールはそれぞれの息子を呼んだ

「リュイ、すまないが」

「ああ、客間を使ってくれ」

「感謝する」

アズールとジヴィが客間へ向かうの見送った後、リュイはクラースに書斎に行くぞと声をかけた

誕生日会の行われた庭に面したテラスには4人の女性たちが残された

「さあ、私たちも移動しましょう」

「ええ、そうしましょう」

ベルデがニヴィの肩に手を置き、ランがローザの手を取った

何故かきらきらした笑顔の2人に連れて行かれたのはリビングだった

ローテーブルを挟むように置かれたソファーにベルデとニヴィ、ランとローザがそれぞれ座った途端、相変わらずきらきらした笑顔のままの2人にそれぞれ手を取られる

「ニヴィちゃん、私のことはお母様って呼んで頂戴」

「はい?」

「ローザちゃん、私のことはお母さんって呼んでいいのよ」

「ぇ?」

ベルデとランが同時に口を開く、ニヴィとローザが揃って間の抜けた声を上げた

「ランどうしましょう、いつもは綺麗なニヴィちゃんが可愛いわ」

「ベルデどうしたらいいかしら、いつも可愛いローザちゃんがさらに可愛いわ」

可愛いを連呼するベルデとランを、ニヴィは少し顔を引きつらせてローザは照れて頬を染めながら見ていると、そこに互いの息子を連れたリュイとアズールがドアを開けて入って来た

それに気付いたベルデとランがそれぞれに話しかける

「リュイ、綺麗なニヴィちゃんが可愛いわ」

「アズール、ローザちゃんが可愛過ぎるわ」

満面の笑みでこちらを見て同じようなことを言う2人に、リュイは額に手を当て俯き、アズールは深いため息を吐き出した

「母さん、ニヴィが綺麗で可愛いのは当たり前じゃないですか」

クラースが真面目な顔をしてベルデに言うと、ニヴィが頬を染めた

「あら、クラースいたの?」

「ええ、父さんと戻りました」

すでに頬を染めているローザを見たジヴィがローザの方へ歩きながらランに話しかける

「母さん、それは仕方ありませんよ」

「あら、話は終わったの?」

「はい、ローザが可愛過ぎない瞬間なんてないんです」

最後の方は隣にいるローザを微笑んで見つめながらジヴィが言うと、ローザが真っ赤になった

「まあ、そうね!」

ドアの前に取り残されたままのアズールは目の前の光景を見ながら呟いた

「リュイ、どうしてだろうか」

同じくドアの前に取り残されたままのリュイは目の前の光景を見ながら呟いた

「ああ、結婚の許しを出した後のような雰囲気だな、アズール」

「まだ、交際の許しすら出していないんだがな」

リュイとアズールは顔を見合わせると揃って大きなため息をついた


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