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大切な人たちとの日々  作者: MIK
繋がる思い
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第六十二話 ニヴィとクラースとジヴィとローザ

「自分の可能性を微塵も考えないなんて俺はどこまで眼中に入ってないんだ」

項垂れながら小さく呟いたクラースにニヴィが噛みついた

「だって、いつも私のこと“友達”って言うじゃない!!」

「“友達”でいることも許してくれないのか?」

「噂を知った人たちに何回も“友達”なんだから知ってるでしょって言われたんだから!!」

一息に自分の言いたかったことを叫んだニヴィが、一瞬止まってからクラースを怪訝そうに見た

叫びながらもクラースの小さな呟きを聞き逃さなかったニヴィを、ローザが期待を込めた目で見る

「許すも何も当たり前じゃない、でもクラースにとって私はずっと友達なんでしょう、違う?」

「違う、ニヴィが俺を嫌いじゃなくなったら“恋人”だ!!」

「いや、“婚約者”でも“妻”でも、なってくれるだろうか?」

爽やかに言い切った後、少し悩んでからこちらに同意を求めて来たクラースにニヴィが呆然とする

「兄さん・・・」

「ああ、らしいと言えばらしいが・・・」

ジヴィとローザの言葉にニヴィがハッとした後叫んだ

「はあああああああああっ!?」

「やっぱり、駄目だろうか?」

ニヴィの様子にクラースが更に項垂れる

「なんでそうなるんだ!」

「なんでそうなるんですか!」

ジヴィとローザに何か言おうと口を開いたクラースがよろけた

「ニヴィ!?」

突然抱き付いてきたニヴィにクラースがおろおろする

「クラース」

「何だ?」

顔をクラースの胸元に押し付けたままニヴィがクラースに声をかける

「ネックレス今持ってる?」

「ああ、渡しに来たから持っている」

(さっきの言葉は、本当なんだ///)

ニヴィは心の中で呟くと思い切って押し付けていた顔を上げて、クラースを見上げながら一気に言い切った

「じゃあ、今付けてくれる?」

抱き付いたまま頬を染めて無意識に上目遣いをするニヴィに、クラースがたじろいだ

「っ///」

(ニヴィが可愛過ぎる!!)

ニヴィが不思議そうにクラースを見上げていると、返事とともに一瞬強く抱きしめられた

「もちろんだ」

そう言ってクラースはジャケットの内ポケットから細長い箱を取り出した

それを見たニヴィが後ろを向いて髪を片手にまとめて持った

ニヴィにネックレスをかけ終えたはずのクラースが何も言わないのでニヴィが不思議そうな顔をしていた

そんなニヴィの背後で、クラースが無言でニヴィを見下ろしていた

すると突然髪をまとめたために(あら)わになっているニヴィの首筋をクラースが指で軽く撫ぜた

「クラース、くすぐったいよ」

ニヴィがくすくすと嬉しそうに声を上げて笑った

「っ///」

その声を聞いたクラースがニヴィの首筋に顔を近づけ、そのまま口づけた

驚いたニヴィがみるみる真っ赤になった

「え!?」

振り返ってクラースに文句を言おうとしたニヴィが、ネックレスを付けた自分を幸せそうに笑って見ているクラースを見て何も言えずに抱き付いて顔を押し付けた

「兄さん、良かったですね」

「ああ」

「ニヴィの誕生日会が待ち遠しいですね」

「?」

ローザがクラースに声をかけると、クラースが不思議そうに首を傾けた

「今年からは、受け取ってもらえるんじゃないですか?」

「!?」

「何驚いているのよ?」

「いいのか?」

「それとも、くれないつもりだったの?」

「私はクラースの“恋人”なんでしょう?」

「ニヴィの気が変らないうちに“妻”になってもらいたい」

「兄さん、きちんと手順を考えて下さいね?」

ローザが不安そうにクラースを見上げた

「ジヴィ、何か心配になってきたんだけどクラース大丈夫かな?」

苦笑を浮かべながらニヴィがジヴィに問いかけると、ジヴィがにやりと笑った

「ニヴィはクラースがいいんだろう?」

「///」

一瞬で真っ赤になったニヴィが僅かだが確かにうなずいた


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