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大切な人たちとの日々  作者: MIK
繋がる思い
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第五十八話 ジヴィとニヴィとローザ

出迎えてくれたリュイさんとベルデさんに挨拶をすませたジヴィとニヴィは、アズールとランが少し遅れることを伝えた

その後、客間に通されたジヴィはソファーに座っていた

机の上には美味しそうなクッキーと湯気をたてている紅茶が置いてある

今、ジヴィ一人なので静かだ

いつもなら隣にニヴィが座り、ニヴィの到着に気付いたローザが向いのソファーに座って2人で楽しそうにお喋りしているころなのだ

客間に通される前にクラースの母親であるベルデさんがニヴィを連れて行ってしまった

もちろんジヴィとニヴィ両方に承諾を得てからだが、今までにこんなことは無かったので暇を持て余していた

ニヴィは、ローザと一緒にいるのか2人とも一向に姿を見せない

ジヴィは折角の紅茶が冷めては勿体ないと机の上へ手を伸ばした

いつもと変わらない美味しさにジヴィの口元が緩んだ

さらに、ジヴィはクッキーにも手を伸ばした

ジヴィは甘いものを自ら進んで食べないが、クラースの家で出されるお菓子はよく食べる

前にクラースにどこで売っているのか聞いたら、母さんの手作りだと言われてジヴィが驚いた

ジヴィが驚いたことに驚いたクラースからそのことを聞いたベルデが、大層喜んで遊びに来るたび色んなお菓子を作ってくれた

ベルデがジヴィに何度かお土産にと持たせるが、家に帰るとランが目を輝かせて包みを見つめてくるので、ジヴィが自分はあちらの家で食べて来たからどうぞと渡していた

ランの隣でアズールがすまなさそうな顔をしていた

アズールは、後日有名な菓子店で人気のあるお菓子を買ってきてくれるのだが、ランとジヴィは少し食べるだけだったので次第に買ってこなくなった

ニヴィだけは少し残念そうにしていたが、しばらくして気にしなくなった

どうやら、2人分を余計に食べていたせいでお気に入りの服がきつくなったのが原因のようだ

ジヴィは思い出しながらクッキーを食べていたが、噛んだ時に少し違和感を感じて手元に視線をうつした

手元のクッキーを見るとどうやら焼き過ぎたのか少し焦げていた

ジヴィが珍しいなと机の上を見ると、他にも同じように少し焦げているクッキーが混ざっていた

ジヴィは食べかけのクッキーを口に入れると微笑んだ

「少し固いけど、十分美味しいな」

ジヴィが腕時計を確認するとそろそろ誕生日会の始まる時間が迫っていた

客間のドアが開く音がしてジヴィが顔を上げると、まるで無理矢理誰かに部屋へ押し込まれたように驚いた顔をしたローザと目が合った

「今日は兄のためにありがとうございます」

「招待ありがとう」

「ジヴィ、ローザ可愛いでしょう?」

挨拶をしていると、ローザの後ろからニヴィの声がした

「ああ、そうだな」

ジヴィとニヴィに挟まれるように立っていたローザが俯いた

高い所で一つに結ばれた金色の髪がさらさらと音をたてて流れ落ち、ローザの顔を隠した

「ローザったら、可愛い!!」

俯いてしまったローザを見たニヴィが、弾んだ声を上げた

「え!?」

ローザが弾かれた様に顔を上げ微笑むニヴィを見ておろおろした


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