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大切な人たちとの日々  作者: MIK
予感は現実に成る
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第四十六話 イオとロド(ランの先輩)、他の皆様

ロドがタオルに添えられているイオの手に自分の手を重ねて、イオの顔を見下ろした

赤い顔のままロドを見上げたイオに、ロドが話しかけた

「イオちゃんが俺に興味を持ってくれているのは、まだ他に“話の合う人”がいないから」

ロドの言葉にイオが目を見開いた

「違う!」

イオが叫ぶと、ロドが微笑んだ

「ありがとう、イオちゃんがこれから色んな人に出会ってもそう思ってくれたら嬉しいな」

自分の思いを上手く表現出来ないイオが唇を噛み締めた

「駄目だよ」

それに気付いたロドがそっと唇に触れて、すぐに手を離した

「違う、“話が合う人”だからだけじゃ無い・・・」

イオが呟いた

「ロドさんが、ロドさんだから・・・」

俯いてしまったイオをロドが抱き締めた

「イオちゃん、落ち着いて最後まで聞いて」

ロドの優しい声に顔を上げたイオが嬉しそうな顔をしたロドを見て首を傾けた

イオを見下ろしていたロドがイオの額に口付けた

「え!?」

目を見開いたイオにロドがすまなさそうな顔をして謝った

「まだ、何も言ってないのにごめんね」

そこで一旦視線を泳がせたロドが呟いた

「イオちゃんがあまりにも可愛くて、つい・・・」

イオが真っ赤になった

わざとらしく咳払いをしたロドがイオをじっと見た

「始めてイオちゃんに会ったとき、可愛い子だなと思ったんだ」

「ぇ」

イオが小さく声を上げた

「アズール君が君を連れて来たとき、実はとても嬉しかったんだ」

「手紙のやり取りも初めは質問だけだったのが、段々君自身のことも書かれるようになって、ランさんが手紙を持って来てくれるのが待ち遠しくて仕方なかったよ」

「私も!」

「ありがとう、でも時々我に返るんだ、こんなおじさんを君みたいな可愛い子が相手にするわけないって・・・いつかは仲間を見つけて自分のことなど忘れてしまうんだと」

「そんな事無い!」

堪え切れずにこぼれたイオの涙をロドが手で優しく拭った

「俺は君より13歳も年上だ」

「っ!?」

「何度も何度も自分に言い聞かせたけど、・・・」

イオがロドにしがみついた

ロドはイオの髪を撫ぜながら話し続けた

「でも、駄目なんだ、どうしても君を諦められない」

ロドの言葉にしがみついていたイオがパッと顔を上げてロドを見つめた

「ねえ、()()?」

ロドがイオをじっと見下ろした

「何?」

頬を染めながら目をきらきらさせて答えたイオに、ロドが静かに問いかけた

「俺が幸せでいるために、これからずっと傍にいてくれますか?」

イオが嬉しそうに微笑んで答えた

「私が幸せでいるために、これからずっと傍にいて下さい!」

イオの言葉にロドが満面の笑みを浮かべた

心配そうに2人を見ていた人たちが一斉に拍手した

店員がそっと机の上にケーキを置いてささやいた

「おめでとうございます」

ロドとイオが照れくさそうに笑った


後日、ロドがまず第一難関のアズールに挨拶に行くと、ロドを睨みながら近寄って来たアズールがささいた

「イオを泣かせたら社会的に抹殺してやるからな!」

ロドはアズールをしっかり見てささやいた

「分かりました」

アズールはロドをじっと見てから言った

「ついて来い」

「はい」

そのままアズールはロドを書斎に連れて行くと本棚の一角から本を数冊取り出して広げた

中を見て驚いたロドが顔を上げてアズールを見た

「それを見て精々頑張るんだな、ちなみにそれは持ち出し禁止だからな!」

それはつまり、またここに来てもいいと言うことだろうかとロドが考えていると、アズールがため息をついた

「ランやセールはともかく、イオがあんなにはっきり自分の気持ちを主張したのは始めてだ・・・イオのためにしっかりな!」

アズールの言葉に嬉しそうな顔をしたロドが微笑んだ

「ありがとう、アズール君」


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