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大切な人たちとの日々  作者: MIK
予感は現実に成る
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第四十四話 セールとロド(ランの先輩)とイオ、他の皆様

ロドがセールを不思議そうに見た

「あの方たちはあなたにとって大切な人たちですか?」

「ああ、さっきまでは・・・」

顔をしかめてセールを見たロドにセールが問いかけた

「それは何故ですか?」

「・・・君がどこまで事情をしっているのか知らないが、彼らはイオちゃんにとって“話の合う人”なんだ」

「そうですか」

視線を下げながらロドが話し始めた、セールが話の続きを促した

「今までは俺しか専門的な話しの相手がいなかったから、興味を持ってもらえたけれども“話の合う人”の内の一人になってしまうかもしれないからな」

「イオちゃんと一番会わせたくて、一番会わせたくなかったのが彼らだよ」

苦笑しながらロドが言った

「なるほど、イオは嬉しそうでしたよ?」

「自分には何でも分かると言いたいのかい?」

視線を上げたロドがセールを睨んだ

「いえ、ロドさんが楽しそうに彼らと話し込んいたのを寂しそうに見ていたので、何も知らない俺でさえ彼らがあなたにとって大切な人たちだと分かったくらいですから」

一旦言葉を切ると、セールの言葉に驚いたような顔をしたロドを見てからセールが話を続けた

「イオはその人たちが自分を知っていることと、ロドさんが自分を大切な人たちに紹介してくれると言ったことに驚いていたんです」

悔しそうな顔をしたロドがセールを見た

「・・・セール君は、イオちゃんが好きなのかい?」

「ええ」

ロドが視線を下げた

「もちろん、兄弟としてです」

パッと顔を上げたロドがセールに問いかけた

「本当に?」

「ええ、将来兄さんになるかもしれない人に嘘なんてつきませんよ」

「は?」

ロドが首を傾けた

「シンザはイオの妹です」

しばらく顎に手を当てて考えていたロドがセールに向き直った

「そうか、君が妹さんの・・・すまない、いい大人が失礼な態度を取ってしまって・・・」

何かを言いかけて口ごもったロドにセールが苦笑を浮かべた

「いえ、大丈夫です、ちゃんと専門的な話以外も話しているんじゃないですか」

セールが安心したように笑ってから呟いた

「その内容に俺とシンザのことが含まれているのは何とも言えない気分になるんですが・・・」

「ああ、そうだなあいつらに負けないように俺がしっかりしていればいいだけだな」

セールが呟いている間も、何かを考えていたロドがすっきりした顔をしてセールに答えた

「イオを頼みますよ?」

ロドが朗らかに笑って答えた

「ああ、イオちゃんが俺を選んでくれなくても心配しなくてもいい」

「もともと、年上過ぎて声をかけることすら諦めたころと比べたら・・・、アズール君には嫌われているがやってやれないことは無いさ!」

その時のことを思い出したのか眉間に皺を寄せたロドが言い切った

「ああ、兄さんのことは姉さんと出来るだけ何とかしますよ」

「ありがとう、セール君」

ロドがセールに笑いかけた

「それじゃ、そろそろイオを紹介してあげて下さい」

セールがロドの背後を指差すとイオがいつの間にか数人の男女に囲まれて顔を真っ赤にして慌てていた

「いい人たちですね、イオがひとりにならないように気を利かせてくれましたよ」

「ありがとう、イオちゃんに何か送るときは君たちの店に行くよ」

「腕をふるいますよ、楽しみしています、頑張って下さいね」

「ああ、ありがとう」

ロドとセールは一瞬微笑み合うと、反対方向に向って歩き出した

「これで、手紙の借りは返したぞ」

背後から聞こえるにぎやかな声を聞きながらセールが呟いた


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