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大切な人たちとの日々  作者: MIK
あなたの傍にいたいから
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第四十話 セールとシンザ(元ノラ)とランとニヴィとジヴィとアズール

「あら、本当にすぐ帰って来たわね」

アズールに挨拶をしに行くと、ランが微笑みながら出迎えてくれた

「は?」

意味が分からず立ち尽くしたセールにランが言った

「2週間くらい前だったかしら、イオちゃんがセールに手紙を出したから近々急いで帰って来ると思うってアズールに連絡があったのよ」

「何で姉さんの手紙でセールが急いで帰るの?」

セールの隣でシンザが首を傾げた

「丁度帰るところだったんです!」

セールが声を荒げると、奥の方から足音がして辺りが騒がしくなった

「お母さん」

「母さん」

「「どうしたの?」」

ランの後ろからニヴィとジヴィが顔を出した

「お、ニヴィとジヴィ、大きくなったな」

「誰?」

ニヴィがランに問いかけ、ジヴィがセールの足元まで歩いて来てじっと顔を見上げた

「あなたたちの叔父(おじ)さんよ」

「おじちゃん!」

ニヴィが元気よく復唱した

セールが項垂れるとセールを見上げていたジヴィと目が合った

「・・・おじさん?」

「ああ、昔よく遊んだんだけどな、覚えてないか・・・」

玄関でセールとジヴィが見つめ合っていると、後ろで扉が開いた

「お、やっぱり帰って来たか」

「兄さん・・・」

「お父さん」

「父さん」

「「お帰りなさい!」」

帰って来たアズールにニヴィとジヴィが纏わりついた

それをうらやましそうに眺めていたセールを見て、アズールがにやりと笑った

「そうか、セールは2人に忘れられていたか」

項垂れたセールを見上げながらジヴィが声をかけた

「おじさん、大丈夫?」

「ああ、ありがとう、ジヴィ」

セールがしゃがみ込んでジヴィを抱き締めた

少し寂しそうにセールとジヴィを見ていたニヴィの手を引いてシンザがセールの傍に行くと、後ろからニヴィを抱き締めて2人にくっついた

セールが片手でニヴィの頭を優しく撫ぜた

アズールがランに歩み寄るとランが微笑んだ

「アズール、お帰りなさい」

「ただいま、ラン」

アズールはランと寄り添いながら、しばらくセールとシンザと2人の子供達を嬉しそうに眺めていた

「今日は家に泊まっていくか?」

「いえ、まだ両親に会っていないので、また今度にします」

「やっぱり、一番最初にシンザちゃんに会いに行ったのね!」

顔を輝かせたランがセールを見てから、シンザの手を取って笑いかけた

「良かったわね、シンザちゃん」

「え?あ、はぃ」

ランの勢いに少し後ずさりながらもシンザがぎこちなく微笑みながら答えた

「ラン、セールのために静かに見守ろうな」

アズールがランをシンザから引き離した

ハッとした顔をしたランがセールを見て残念そうな顔をした

「そうね、昔から肝心なところが抜けているセールですものね・・・」

気落ちしたランの肩をアズールがそっと抱き寄せた

「アズール、私頑張るわ!」

「ああ、程々にね」

「ええ」

互いに見つめ合って話し始めたランとアズールをセールがジトッとした目で見て呟いた

「姉さん、兄さん・・・余計なお世話です」

ジヴィがセールの袖を引っ張った

「ジヴィ、どうした?」

「おじさん、大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ、ありがとうな」

ジヴィの言葉にセールが若干目を潤ませると、ジヴィの頭をぽんぽんと軽く叩いた

「お姉ちゃん、帰っちゃうの?」

シンザの服を掴んで顔を見上げたニヴィが首を傾けながら問いかけた

「ええ、私の姉さんが待っているから今日は帰るわ」

「お姉ちゃんはお姉ちゃんのこと好き?」

「ええ、大好きよ!」

「私もお姉ちゃん大好き!」

「ニヴィ、ありがとう、また来るわね」

「うん、またね」


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