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大切な人たちとの日々  作者: MIK
何かが始まりそうな予感
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第二十五話 イオとランの先輩とアズールとラン

「先輩、イオ、どうしたの?」

「さっき、俺の不注意でぶつかってしまったんだよ」

「いえ、私も周りを良く見てなくて・・・」

「いやいや」

お互いに自分のせいだと言い合いを始めた2人を見て、ランが微笑んだ

「2人とも、仲良くなれそうね」

「ラン姉さん?」

ランを見て首を傾けたシンザに事情を説明する

「俺でよければ、話し相手になってくれないだろうか?」

「私でよけれは、よろしくお願いします!」

イオと先輩が微笑み合っていると、アズールが2人の間に割って入った

無言でアズールに睨みつけられた先輩が、ランに助けを求めた

「後輩よ、新郎君が何か言いたそうだよ?」

「アズールったら、何してるの!」

アズールがランを見ながら言った

「イオは妹みたいな大事な存在なんだから、心配して何が悪い」

「アズール兄さん」

イオが嬉しそうに微笑みながらアズールを見上げると、それに気付いたアズールがイオの頭をぽんぽんと軽く叩いた

「懐かしいいです」

くすくす笑うイオをさり気ない顔で見ていた先輩を見たアズールが、イオに向き直ると先輩を指さした

「“あれ”を信用してはいけないよ?」

イオが声を上げて笑った

苦笑した先輩を見たランが慌てて頭を下げた

「ごめんなさい、もう、アズールったらどうしたの!」

「俺は気にしてないから大丈夫」

「いつもはこんなこと無いんですけど・・・」

「全く、昔から変らない目で見てくる新郎君はいつまでこだわっているんだろうね、やれやれ」

必死に何かを考えているランは先輩が呟いた言葉を全く聞いていなかった

「新郎君は根に持つんだね」

先輩の方を見て悔しそうな顔をして視線を落としたアズールにランが駆け寄った

「大人気なくて、ごめん」

ランがアズールの顔を見上げると、アズールが呟いた

「分かっているのなら、我慢して?」

眉間に皺を寄せて黙り込んでしまったアズールに

「私に言ってくれたらちゃんと聞くから」

「・・・分かった」

しぶしぶ返事をしたアズールをランがくすくす笑った

眉間の皺を深くしたアズールにランがささやいた

「いつものアズールも好きだけど、大人気ないアズールも好きなんだから」

頬を染めながらアズールをしっかり見つめるランをアズールが抱き締めた

先輩は、またいちゃいちゃし始めた2人に見ていられないとばかりに深いため息をついた

「すみません、アズール兄さんはラン姉さんのことになると、ちょっと・・・」

イオが呆れたようにランとアズールを見た

「でも、2人が仲良いとイオちゃんも嬉しいんだろう?」

先輩の言葉にイオが笑顔を浮かべた

「はい!」

その笑顔を見た先輩がつい頭を撫でようと上げた手をさり気なくおろした

「しばらくは、話したいことを書いた紙をランさんに預ける方法でいいかい?これなら新郎君も安心だろうし」

「はい、ラン姉さんに伝えておきます」

「ありがとう、それじゃそろそろ帰るね」

「分かりました、今日はありがとうございました」

先輩を見送ったイオが後ろを振り返ると、2人はそのままだった


しばらくして、いくつかの質問を書き込んだ紙を書き上げたイオが相手の名前を書こうとして首を傾けた

「あれ、名前聞いたかな?」

さすがに、先輩様と書くわけにもいかず机の上にインクを乾かす様に紙を広げておもしを置くと式をあげてから、アズールの家で暮らしているランに会いに行くため支度を始めた

結局ずっと先輩と呼んでいたから名前を度忘れしてしまっていたランを、アズールが嬉しそうに見つめることになってしまった

開き直ったランが私が直接届けるから宛名はいらないわと微笑みながら言った

「名前は覚えなくていいぞ」

「アズール!!」

「兄さん!!」

満面の笑みを浮かべて言い切ったアズーに、ランとイオが咎めるように名前を呼ぶと項垂れた

それを見た2人がくすくす笑った


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