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大切な人たちとの日々  作者: MIK
何かが始まりそうな予感
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第二十四話 イオとランの先輩とアズールとラン

イオがランとアズールにお祝いを伝えに2人の元へ近付く途中に、向こうから歩いて来た人と肩がぶつかった

イオが相手を見上げると気難しそうな顔をした男の人と目が合った

「あ、すみません!」

「いえ、大丈夫ですか?」

イオが慌てて謝ると、逆に気遣われてしまった

「はい、では失礼します」

「気を付けて」

男の人が少し微笑みながら軽く手を振った、その仕草が外見に似合わず可愛らしくてイオが笑顔を浮かべた

「ありがとうございます」

軽く会釈してから自分に背を向けて歩き出したイオの姿をその場から動かない男の人の目が追いかけた

男の人がランとアズールに嬉しそうにお祝いを伝えているイオをじっと見つめてから呟いた

「俺が、10歳くらい若かったら声をかけれたかな・・・」

男の人は、自分の呟きに苦笑を浮かべるとランたちがいる方向から目を逸らした

「後輩にお祝いを伝えて、顔見知りにも挨拶を済ませたし・・・帰るか」

そのまま、会場を後にしようとしたところで、背後からランに呼び止められた

「先輩、今帰ろうとしてました?急ぎの用事でも?」

振り返るとこちらを見上げて申し訳なさそうにしているランが立っていた

「いや、特に何も無い」

「そうですか、でしたら少しお時間よろしいですか?」

ほっとしたような顔をして話し始めたランの隣で先ほど挨拶を交わしたアズールが、じとっとした目で自分を見ていた

居心地が悪そうな先輩の様子に、ランが首を傾けると隣にいるアズールがランの腰に手をまわして自分に引き寄せた

「アズール!?」

驚いたランが頬を染めてアズールを見上げると、満面の笑みを浮かべたアズールと目が合って首まで真っ赤になった

先輩は、その様子をしばらくそっと見ていたが、一向に戻って来る気配が無いので仕方なくランに声をかけた

「後輩よ、君たちが甘過ぎて吐き気をもよおしそうなんだが・・・用件は何だ?」

「っ!?す、すみません」

「先輩の専攻している分野に興味のある子がいるのですが、周りに話の合う子がいないようでよかったらその子の話し相手になってやってくれませんか?」

「ああ、何かと思えば・・・確かに俺も学校出るまで、周りに話の合う友達いなかったな」

「先輩の気が向いたときでいいので、よろしくお願いします」

「ああ、構わないよ、興味のあることを話し合うのは楽しいから気にしなくてもいい」

「ありがとうごさいます」

「その子は、今ここに来ているのかい?」

「はい」

先輩は会場をぐるりと見渡すと、シンザと手をつないでいるセールを指さしてランに尋ねた

「あの子かな?多分男の子だろうし、違うかな?」

ランが先輩の問いかけにハッとした顔を浮かべた

「えっと、女の子なんです」

「え?」

ランの言葉に先輩が驚いたように聞き返した

「女の子だと駄目ですか?」

「いや、その子がいいならいいんだけど意外だっただけだよ」

ホッとしたような顔をしたランが先輩を見上げた

「よかった、その子に会って行きますか?」

「そうだね、その子と気が合えばいいんだけど」

「大丈夫ですよ、私が仮採用のとき先輩が本を買うたびにみんなに自慢していた内の何冊かを最近欲しいとねだられたばかりですから」

「へぇ、それは気が合いそうだ」

ふと視線をランに戻すと、いつの間にかランの隣に立っていたアズールがいなくなっていた

「あれ、新郎君は?」

「アズールはイオを呼びに行きました」

「イオって言うのかい?」

「ええ、あっ、あの子です」

アズールに連れられて来たイオとイオを見た先輩が同時に声を上げると、ランとアズールが不思議そうな顔をした


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