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大切な人たちとの日々  作者: MIK
すれ違いと真っ向勝負
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第十七話 アズールとランとシンザ(元ノラ)とセールとイオ

「お兄ちゃん、帰っちゃうの?」

駄々をこね始めたシンザをランが咎めた

「シンザ、アズール()は忙しいの、邪魔しちゃ駄目よ」

「いつもセールたちと遊んでくれてありがとう、でも無理はしなくていいのよ?」

「えっ!?」

不自然に自分と目を合わせようとしないアズールにランがそう言うと、アズールが驚いた声を上げてやっとランの方を向いた

すぐにランの顔色が悪いことに気付いたアズールがランに駆け寄って顔を覗き込んだ

「ランさん、凄く顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」

アズールの心配そうな顔を見て、優しい声を聞いたランが眉間の皺を緩めた

「大丈夫よ、アズールも大変でしょう?」

「無理はしないでくださいね、俺は大丈夫ですよ、セールたちのお蔭なのでこれからも来ていいですか?」

「ええ、もちろんよ」

アズールに避けられているのに気付いて落ち込んでいたランが自分を心配するアズールに嬉しそうに微笑んだ

顔を覗き込んでいたアズールは至近距離でランの笑顔を見て慌てて離れ、ランに背を向けると緩んだ口元を手で隠した

アズールに突然背を向けられたランが悲しそうな顔をしたのに気付かずに耳は赤いまま顔を引き締めて振り向いたアズールがランを見て慌てた

「大丈夫ですか?」

アズールがランの頬に流れた涙を手で拭って心配そうに声をかけた

ランは泣いている自分に気付いて動揺して、アズールの手を払った

「あ、すみませんでした」

アズールが謝ると、ランがアズールの手を払ってしまった自分にショックを受けて自分の部屋へ走り去った

自室に駆け込んだランが先ほどのアズールを思い返して首まで真っ赤になった

「え?私アズールのこと好きなの?」

「だから、避けられるとあんなに落ち込んでしまうの?他の女の子と楽しそうにしているのを見かけるともやもやしたの?」

自分に問いかけるように呟いていたランが、頭を抱えてうずくまった


ランが走り去って取り残されたアズールたちは呆然とした

「姉ちゃんってやっぱり・・・」

「どうしてそうなるの?」

「喧嘩はメッ!」

セールが少し寂しそうに呟き、イオがため息をつき、シンザがふんぞり返った


ドアの開く音に3人がハッとしてそちらを見ると、アズールふらふらと玄関から出て行ったところだった


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