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大切な人たちとの日々  作者: MIK
猫らしくない猫を飼い、子守をする
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第十二話 アズールとノラ(元野良猫)とランとセールとイオ

この日からノラに押し切られたアズールが連日のようにランの家を訪れてはセールとイオの子守を手伝うことになる

「すみません」

「いえ、こちらこそごめんなさいね、とっても助かっているわ」

申し訳なさそうなアズールに、ランが申し訳なさそうに謝った

セールはノラにべったり、イオはランとアズールにべったり

時々セールの興味がそれるとランとアズールのところに来て寛ぐノラを2人が撫でる

始めはどちらかの膝の上からその様子をじぃーっと見ているだけだったイオがそおっと手を伸ばした

それに気付いたノラがゆっくり近づいて座った

イオは手を出したり引っ込めたりしていたが、じっと座って動かないノラを見て頭の上に手を置いた

イオがランとアズールを交互に見ながらゆっくりと手を動かした

嬉しそうなイオと目が合ったランが微笑んで頷き、アズールがイオの頭を撫ぜた

「うー!!」

突然セールが不機嫌そうな声を上げた

ランとアズールがセールを見ると目に薄っすら涙をためながらこちらに歩いて来るところだった

イオがノラの頭から手を離してノラを隠すように前に立った

今にも泣きそうなセールがイオを見て、不機嫌そうに声を上げた

「おあ!!」

イオは手をばたばたと動かしているセールに近付くと頭にそっと手を置いた

「う?」

驚いたセールがきょとんとした顔でイオを見上げた

「いーお?」

イオは一度ノラを振り返ってから、セールの頭の上にのせた手をそっと動かした

「あーた?」

「う!」

セールの頭から手を離して声を出したイオにセールが目をきらきらさせて元気よく答えた

セールがじっとノラを見つめるとノラがセールに近づいて座った

セールがノラに向って勢いよく手を伸ばしたがイオが声を上げるとビクッと止めた

「う!」

もう一度元気よく声を上げると、ノラの頭にそっと手を乗せてゆっくり動かした

触っても逃げないノラにセールがきゃっきゃと笑い声を上げた

ノラの頭から手を離したセールがランを見上げた

ランが微笑んで頷くと、アズールに寄って来たセールが何かを期待するように顔を見上げた

セールの満面の笑みを見たアズールは口元を手で覆って笑いを耐えながら、反対の手でセールの頭をぐしゃぐしゃと撫でまわした

イオがランに抱き付き、ノラがウニャァーンと鳴いた


イオは自分の気付きをセールと分け合い、セールはそれを受け入れ2人はよく楽しそうに遊んでいた

セールは何か自慢したいことがあるとアズールに頭を撫でまわしてもらいに行くようになった

セールとイオは目立った問題も無くすくすく育った


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