プロローグ
幼いころから旅に出すまでスパルタ教育をしていた妹が成長して帰ってきた。
それも世界を救ったという功績付きで。
すでに魔術師としての実力は姉であった私をとうに超えてしまい凱旋を果たした妹に対し過去の所業を思い出し怯えてさえいる。
しかし姉としての、旅に出す前までの私としての行いを改める事が出来ず威圧的な態度のまま迎えていた、
そして妹が帰ってきてから一月程経った頃妹との喧嘩にあっさりとやられてしまい2日の昏睡のあと死んでしまった。
死にかけて昏睡に陥ってる時にも少し意識は残っていたようでその時に覚えていたのは妹の謝罪と後悔だった。
旅に出ている間、世界を救う行為には沢山の敵を倒しただろう。モンスターや人も殺した事があったかもしれない。ただ妹にとってやはり身内を害してしまったという事は別だということだろう。
私の昔の所業を考えれば自業自得であったかもしれない。昏睡している間そんなことを考えることも出来た。
もう死んでしまう事はなんとなく分かってしまって過去を謝罪し今の状態についても今の妹の落ち込み具合を見ると許してあげたかった。
でも体は動かず言葉も出せずに死んでしまった為妹はその後悔を背負わせてしまった。
私は知らずに死んでしまったのだが妹が帰ってきた時、恋人の勇者と一緒に帰ってきていてそのお腹には子どもが居た。
それから半年が過ぎ妹は子どもを産み姉の私と同じ名前をつけた。
さらに3年が経ち子どもが3歳になったとき子どもは姉の私が転生したようだった。