プロローグ
処女作ですので、お手柔らかに。
まず、プロローグでスタートです。
日本という国の現実に生きる大量の人。
その中の一人に過ぎない青年 神崎 謙太
職業 フリーター
容姿も学力も全て普通
特出もせず、悪くもない。
就職活動も上手くいかずに、ただバイトで食いつないでいくようなそんな日々がつまらなかった。
人付き合いは苦手な方だったから友人は少ない方だろう。
だけど、少ないながら良い友人にも恵まれ、趣味もある。
だから、生き抜くのに必死で、ギリギリで。
逃げ出したかったのかも知れないけれど。
ただ、趣味に費やす時間は楽しくて
偉人伝やファンタジー小説、ライトノベルが好きだったからそれはもう読みまくった。
そこに描かれる『英雄』に憧れたからだ。
絵空事、と言える内容だけどその勇気や生きる姿が凄いと、素直に思う。だからこそ、英雄譚が好きだ。
まあ、金が無いからでもあるけれど。
でも、小説みたいな事が、いきなりそんな絵空事が目の前で展開されたら普通の人間なら受け入れるのは無理だろう。というよりも実際、あり得ない。
俺だってそうだ。自分が光に呑まれて、あり得ない筈の自体に巻き込まれてしまう迄はだけど。