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幸せの白い婚約は嘘によって消え去る 閑話  作者: 唖々木江田


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フリーデン裏方の日々④


「プロスティは前と今とどっちの任務の方が良い?」


3年前から突然説明もそこそこに以前とは全く内容の違う作業を命じられ理由も分からずこなし、最初は量も少なくすぐに終わり、時間にも余裕があるのに貰える金額も倍以上違う作業に幸せを感じたがいきなりその量が膨大に増え時間の余裕はあっと言う間に無くなり今は休みを取るのも難しくなっている。


「突然どうしたの?」


「いや、何となく。」


「……どちらも別に良いとか悪いとか考えた事はないけれど、前の方は慣れていたから楽で……今は知らない世界が広がって楽しいかしらね……。」


「そうか……。」


「プトゥはどちらの方が良い?」


「俺は……プロスティが良いなら別にどちらでも良いよ。」


「……なにそれ?」


「俺…プロスティの事が…」


「プトゥ……


「プロスティ!!プトゥ!!いるかーー?新しい依頼が大量に来てるけど、素材がまだ全く集まらないからカラメラウサギはキニゴスに任せて俺等は砂鰐捕まえに行ってそのまま西回るぞ!!」


「おい…………お前今良いとこって!おいお前随分と肌艶が良くなってないか?今まで何をしていた……?」


「寝てたに決まってんだろ?プトゥお前砂鰐何処に生息してると思ってんだ?」


「此処から急いでも10日は掛かるディユ砂漠かな?通常でも死にかけるのにお前俺等が今睡眠時間どれくらいだと……」


「前言撤回!!!!!!!!前の仕事のほうが良かった!!!!!!!!!!」


ーバガチンッ!!


「痛ってぇ!!!」


何かが切れたプロスティは目に涙を溜めて叫ぶと縫い終わった最後の1枚を握りしめ全力で幼馴染目掛けて投げつける。

目にも留まらぬ速さで鎖が編み込まれた重量のある布は大きな音を立てて見事顔面に当たると顔を抑えて蹲っていた。


(アイツただの布だと思ったんだろうな、避けられただろうに……バカだな。)

見ていたプトゥは避けなかった幼馴染の優しさを見逃さなかったが余りにも痛そうな音に顔を歪めた。


そこからプロスティの限界を知った幼馴染は俺達に2日間の休養を告げると、その後直ぐに素材集めに駆り出され、戻るとまた大量の石と縫製用の布を山積みして宜しくと置いて去って行った。


「さぁ今回一緒に行動してみたあれは今何していると思う?」


「寝てると思います。」


今回素材集めに同行したトリーチェにプロスティが問いかけると、目の下に隈を作り縫製を行う手を休まずに殺伐とした声で答えた。

どうやら幼馴染の本性を少し知る事になり、漸く自分達の知る人と一致したようだ。


(まぁ、ただ俺達の為に頑張ってくれているのも事実で、多分それを全員知っているから何だかんだこうやって新しい任務も寝ずにこなしているんだろうけどな。)


2人の会話を聞きながら5人分の不眠茶を淹れていたプトゥーは何だかんだ本当に危ない素材の採取は自分で行くと言って前に出ていた幼馴染の背中を思い出し口元を少しだけ上げた。


その後も淡々と働き続け全ての品を終えると、5人は休む支度を済ませ其々の部屋に向かい眠りについた。

それは数軒建てられた全ての家で同様に起こり、長い者で1週間眠り続けたらしい。

その後今回の給金だと持ってきた幼馴染が其々に渡し始めると、余りの多さに泣くもの、街へ繰り出すもの、家族に送る者様々いたが一様にその顔に笑みを浮かべ仕事へのやる気を取り戻したらしい。


「…………色々と死にかけたけど今回の給料凄かったな……。」


「……そうね…何度か任務で死にかけているけているけどあんな金額貰ったこと無いわよね、そう考えるとやっぱり前の仕事より危ない事は少ないし…このまま続けていきたいわね。」


「プロスティがそう言うなら俺も続けていこうかな。」


「プトゥー……


「「プトゥーまた磨きの石が大量に届いた!!」」


シーカーとリウスが泣きそうな叫び声と共に家の中に入ってきた。


「プロスティまた大量の布がこっちに向かっているって!!!」


少し遅れてトリーチェも目に涙を溜めて勢いよく入って来るとプロスティに抱きついていた。


「「あぁーー!もう少し休ませてくれ(よ)!!!」」


給金が渡された次の日にはまた其々の家に山の様な荷物が届きげっそりとしたとかしないとか。

こうして日々フリーデンの良質な商品は出来上がっているのだった。


本編の更新出来たらったします。

取り敢えずフリーデンの裏側のほっこり?するお話しを更新します。


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