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1話

 世界最大のダンジョンには最下層の階層主で最古の龍と言われるアンデットドラゴンがいる。幻なのではないかと言われている時代に書かれた文献によると”とてつもない強度のウロコを持ち、相手の攻撃を全て返す”と示されている。そんな強敵に立ち向かおうとしている2人の人間がいた。魔女の…



「ここかな、最下層の階層主がいる所に繋がる扉は」

「ついに来ちゃいましたね…ところで先生、今回の階層主はどんなやつなんですか?私が知ってるのは

 ・ウロコめちゃ硬い

 ・攻撃全て返す

 ・光、精霊魔法が有効(かも) ぐらいなんですよ」

「大体そんなもんだよソフィー。せいぜいそれに付け加えるなら文献が昔過ぎてそれが合ってるかわからないぐらいだね。」

「でも今まで当たってましたよね?今更疑う必要ありますかね…」

「今まではこうした方が有効的だ!みたいなことが書いてあったんだけど今回はかもしれないって書いてあったんだよね〜」

「ってことは攻撃が全て返すという嘘ということになり得ると言うこと!?それだったら結構良くないですか!」

「でももし文献通りだったら?文献よりも最悪な状況だったら?最悪の事態に備えるためにこうやって扉の前で止まって最終確認してるんでしょ。ほら、作戦もう一回考えるよ〜」

「はーい…なんでこういう時だけしっかりしていつもはしっかりできないことやら」

「ソフィーなんか言った?」

「イエ、ナニモイッテマセン」

「そんじゃあ作戦立てるよ」

 こうしてラビィーラとソフィーは最終確認を行なった。



「っと、こんなんで大丈夫かな」

 作戦

 ・最初に無詠唱魔法を何回か撃って攻撃への耐性を確認。この時片方は防御魔法を使用する

 ・攻撃魔法が通用しないとわかり次第即座に防御魔法を両方使用して耐性を立て直す

 ・そのあとソフィーが光魔法使用

 ・倒せなかった場合ラビィーラが精霊魔法を使用

「では今回もサクッと倒しちゃいますか!」

「毎回突っ込んでるけどそんな簡単じゃないからね…でも私も早く終わらして結果まとめて休暇が欲しいよ」

「それはそうですね…でも倒したら絶対に休みは魔法、魔女協会から出るのでその期間で旅行行きましょ!」

「そうだね!んじゃあ扉開けますか。多分最後の階層だからって気を抜かないようにしようね!」

 そう言ってアンデットドラゴンのいる扉を開けた…


「急には攻撃仕掛けてきませんね。では作戦通りに。」

 ソフィーの言葉を合図に2人は魔法を使った。ソフィーが氷属性の魔法、ラビィーラが防御魔法。

「対魔法多重結界」

 ラビィーラの防御魔法に守られながらソフィーが攻撃していた。一見順調に見えたがそう上手く行かなかった。

 文献通り攻撃魔法は弾かれ逆に刺激してしまったのだ。


 グォォォォーーー


「ヤバい、ヤバイよ先生…アンデットさん刺激しちゃった、って話聞いてますか!?」

「あー、うん聞いてたよ、うん。それよりもなんで攻撃弾き返されてるかわかった。あれ体の周りに防御魔法みたいなのあるわ。まぁ私たちが使うものとは少し違うかもだけど」

「じゃあどうするんですか?作戦変更しますか?あんま変わんないと思いますけど」

「いや作戦通りに行くよ。てな訳で私はもう一回同じ防御魔法使うからソフィーは光魔法使って」

「わかりました、ライ加護頂戴。」

『りょうか〜い』

「ありがとう。よしやるか!我が護身の神の一人であるリビルアーナ様、ここに聖なる、、、」

「ソフィーが詠唱し始めたね。んじゃ…対魔法多重結界」

「詠唱終わりました、撃ちます。ライト・クウィータス」

 撃った魔法は当たり大きな音を立てて倒れた。それを見てソフィーは大はしゃぎ。

「先生アンデットさん倒れましたよ!ありましたよ!」

 しかしラビィーラは喜んでいなかった。なぜならまだアンデットドラゴンは倒されていないからだ。また攻撃が来るかもしれない。そう思いソフィーに知らせようとしたら


 ビキビキビキ、パリーン


 ラビィーラが詠唱してた防御魔法がドラゴンの反撃により何重にもしてた結界が残り数枚になっていた

「やっぱりか…対魔法多重結界、対魔法障壁、多重障壁。ソフィー、ぼっとしないで防御魔法展開して!」

「っあ…ごめんなさい、エリア結界指定対魔法障壁内、対魔法障壁」

「これで少しは保つとして、ソフィーまだ光魔法使えそう?」

「行けますが…さっきと同じのですか?使う魔法。私は先生の精霊を使った方がいいかと思うのですが…」

「確かにそうなんだけどね〜、この結界の状態保てる?こんな中」

「正直言って自信持ってできるとは少し言い難いですが今私が引き受けます。引き受けないと消耗戦になってしまいそうなので」

「じゃあ任せたよ、」「我が名はラビィーラ。火の精霊セレフィーレ様より力借りし…」

「対魔法結界、多重障壁、エリア結界指定魔法障壁内…」

「…………、火撃の牢獄」

 グヮァァァァァァァー…

 ラビィーラの魔法がアンデットドラゴンに当たり悲鳴がダンジョンに響き渡った…

 アンデットドラゴンが倒れた所にはドロップアイテム、長方形のもの2個、謎の扉が出現した…


「ドロップアイテムが出たってことは…もしかして倒した?本当に!?やったーーー!先生すごいよ、やったよ!」

「よかった、ね。もう…疲れた。」

「あの魔法結構疲れるのは見ててわかるけどドロップアイテムと扉の鑑定しないと帰れませんよ、ほら起きて」

「こんなに私に向かってズカズカと物を言えるようになって…初めて顔合わせた時はガックガクに震えてたあの可愛い少女が…」

「そ、そんな昔のことは置いておいてやりますよ!ほら、」

「わかった、わかったから焦らせないでよ…はぁやるか怒られる前に『解析鑑定』」

「えっと…こっちが見た目通りアンデットのうろこ、んで大量の魔石は種族バラバラのもの、翼だね」

「ん?先生なんで種族バラバラの魔石があるんですか?」

「じゃあ逆に聞くけどどうやってアンデットドラゴンは生きるの?」

「他の魔物を食べて…あっ」

「そういうこと。んでこっちの扉,長方形のもの2個とヒモみたいなもの2個なんだけどずっと???って出てくるんだよね、ソフィーこれ鑑定したら何て表示された?」

「私も先生と同じでどっちも???って表示されます」

「だよね〜…とりあえず鑑定で分かったものは収納して???って表示されたのは手に持ったりしよう。終わったら扉くぐる。それでいい?」

「はい、大丈夫です。でも???が出てる扉本当にくぐるんですか…一応に備えて戦闘準備しますか?」

「そうだね…しておいて損はないからやっておくか」

「準備できたね、じゃあ入るよ!」


「なんか空間全体が白いというかなんというか…不思議な空間ですね」

「そうだね、視界が真っ白とかじゃないんだけどね…ソフィー見えてるから空間が白いことがわかったけど…どこだろうここ」

「先生、なんか先に人…?みたいなのいません?」

「え…この空間に人いるの!?」

「おっ、やっと気づいてもらえたよ、このままずっと気づいてもらえないんじゃないかと思ったよ…」

「まずあなた誰ですか?急に現れて…」

「そうだったね!えっと、この空間の支配者を名乗ってるもので〜す、名前は…カミさんとかテキトーでいいよ!」

「まあ名前なんてどうでもいいんだけど、この空間を簡単に説明してもらえると嬉しい」

「そうだね…簡単に言えば次回からこの扉を開くと異世界、まあ『日本』っていうんだけどそこのとある家に繋がるんだよね、君たちが通ってきた扉」

「異世界…?どんな場所なんだそれ」

「うーん…めちゃ平和かな君たちが住んでる世界より」

「いやいや、先生サラッと理解しないでくださいね!?なんですか異世界って、てかなんのためにあの扉作られたんですか?もう…ツッコミどころが満載すぎる…」

「あの扉はただの神様たちの娯楽用ってとこかな?でも君たち、扉放置しすぎない?めっちゃ時たったんだけど…」

「いや私たちに言われても…てかあれ見つけたのついさっきだし。あの扉はダンジョンの最下層主のドロップアイテムとして出てきたし。」

「まあなんで扉が放置されてたかは置いといて、まだ説明してないこと説明していい?」

「あ、まだ残ってたんですね説明」

「扉と一緒に『スマホ』と『イヤホン』付いてこなかった?」

「ん?『スマホ』?『イヤホン』?」

「こう…長方形の形のものと紐になんかついてるもの!」

「これですか?」

「そうそう、それそれ!!長方形の形したものがスマホっていうの。んで、紐の先端になんかついてるのがイヤホンっていうもの」

「スマホ…イヤホン…私たちの世界じゃ見たことないものね、改めて見ると」

「そりゃそうだよ。だってそれは異世界のものだもん」

「!?何に使うものなんですか?」

「スマホは調べ物をしたり、風景などを『写真』っていう機能でスマホの中に保存できるもの。イヤホンはここの窪みにこっち側を指して音を聞けるもの。」

「音を聞く?何その機能?」

「そうだね…そこのなぜかずっと敬語使ってる子、何歳?」

「エッ…」

「露骨に引かないでくれる?僕だって傷つくよ?」

「急に年齢聞いてきたらそうなります、誰だって…16歳ですよ」

「んじゃあここら辺の音楽聞かすか。ほら二人ともこの部分を耳にこう、つけて」

「こう?」

「そうそう、二人ともつけられたみたいだから流すぞ」

 ♪〜〜、ー〜♩〜ー〜〜

「!?何これ、耳に直接音がくる!しかも流れてるの周りに聞こえない…」

「すごいすごいですよ、先生!こっちの世界で聞いたことないような曲調や楽器の音、こっちで聞き覚えがある楽器の音が人の声と共に聞こえてきますよ!」

「いいリアクションだね〜、どう?すごいでしょこの道具」

「これなんの種類なの?あなたが言ってた『日本』の音楽なのでしょ?」

「これは日本で『ボーカロイド』っていう種類で歌ってる人たちは『歌い手』という部類の方で活動してる人たちが歌ってるんだ」

「『ボーカロイド』、『歌い手』…」

「この曲は『歌い手』の中でも人気なグループのDreamTimeって名前のグループが歌った曲なんだ」


 そのあとも三人で異世界のことを話し。

「こんなもんかな、日本のこととか道具の使い方などなど。どう、興味持ってくれた?」

「はい!こっちの世界もいいですが日本の方にも興味をもちました!」

「じゃあ説明はここまでだな。あっちの扉を通るとさっき来たところに戻るから。時間ができたらこの扉潜っていくんだぞ〜!さっき言った注意事項はスマホの方のメモに入ってるから日本に着いた時にまた見ろな〜、んじゃ、またどこかで」

「行っちゃいましたね、さっ先生帰りますよ!」

「そうだね」










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