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死獣神~生の書~  作者: 天馬光
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ブリーフィング

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われていた1人の元殺し屋と仲間達の新天地での物語。

 聖民党エピウス支部の入口は全部で3ヵ所。正面玄関と左右に1つずつある。それを踏まえ、部隊を4つに分ける。


 まず、正面玄関から向かって右側から侵入する組は、白虎とユニコーンと黒仙人という格闘チーム。向かって左側から侵入する組は、フローラとルドルフとスペシャルゲスト2名が担当する。(スペシャルゲストについては後程発表)

 この7人は侵入後、清志郎がいるとされる部屋を裏から攻める。しかし、殺しはしない。目的はあくまで陽動。清志郎達の注意を引き付けてもらう。


 次に、玄武と獅子と愛花は施設の外で各班に指示を出しつつ、愛花のハッキングで施設内の防衛システムを掌握、無力化する。

 一見、朱雀が文句を垂れそうな楽な仕事かもしれないが、ここを押さえないことには侵入がままならない。故に重要である。


 そして最後の1つ。正面中央突破組は、青龍と黒猫と朱雀とペガサスと黒鳥が担当する。

 ここに最も強いメンバーを集中させたのは、正面が1番物量が多く、守りも固いからというのもあるが、もう1つ理由がある。それは――青龍を確実に清志郎の元へと届けるためだ。

 今回の作戦は、真という不安要素はあるが、党首である清志郎さえ討てば片がつく。

 なので本来なら、隠密性がある黒猫が圧倒的に適しているのだが、清志郎に裁きを下し、紗那を救いたいと誰よりも燃えているのは他でもない青龍だ。その意志をペガサスと玄武は尊重したのである。


 ここまでお膳立てされたら、やらないわけにはいかない。青龍はペガサスらの配慮と仲間達からの期待に応えなければと、己の士気を最高潮まで高めた。


 そんな旦那達の元に、留守番を命じられていた家族が顔を見せにきた。


「姉さん達! それに果林まで! どうしてここに!?」


「無事を祈る意味でも見送りだけはしようと思ってね。まずかった?」

 週刊誌の件があるから迂闊といえば迂闊だが、愛する家族がエールを送りにきてくれて嬉しく思わない者はいない。青龍は素直に礼を言った。


「ねぇママ、パパ。どこに行くの?」

 まだ幼い果林だけは趣旨を理解していないらしく、不安そうに尋ねる。それを見た実母である黒猫は、慈愛に満ちた笑みを浮かべると、娘の頭を撫でながら、


「ママはね、これからヒーローになって悪い組織をやっつけに行くの」

 と、一部誤魔化して答えた。

 幼気な少女に血腥い真実を語る必要はない。納得した果林は無邪気に両親を応援した。


 これさえあれば百人力。娘からのエールを受けた黒猫は、母親としてこの子の元に必ず生きて帰ってこようと心に誓った。

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