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死獣神~生の書~  作者: 天馬光
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復活の黒鳥

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われていた1人の元殺し屋と仲間達の新天地での物語。

 そういった話やおふざけをしている間に準備が整ったようだ。、飛鳥こと黒鳥と帝虎こと黒仙人が合流した。


 久々の実戦。黒鳥に至っては復活しても続いた車椅子生活のせいで、運動もロクにしていなかったはず。にもかかわらず、2人の体は現役当時とほとんど変わらないほど引き締まっており、佇まいも凛としている。

 黒仙人は雷一族であるため、日頃から鍛練で鍛えていただけかもしれないが、短時間のリハビリで-5~10歳若返ったように見える黒鳥の状態は明らかに普通ではない。

 考えられる要因があるとすれば、龍人の子孫という特異な血ぐらいだろう。青龍が身体能力に、黒龍が武器の適応能力に発揮されたように、ドラゴンの血が体の劣化を鈍らせていたのだ。


 まさに生命の神秘。即戦力級の力を持つ者が、長いブランクを経てもなお、強さを保持していることは嬉しい誤算である。


「それでペガサス君、例の物はある?」


「もちろん。調達済みです」

 ペガサスと黒鳥の会話を耳にした黒猫は首を傾げる。

 というのも、黒猫が物心ついた頃には、黒鳥は既に視力を失って第一線から退いたため、どんな得物を使い、どんな戦い方をするのか全く知らないのだ。


 いったい黒鳥の武器は何なのか? 若者達の注目が集まる中、ペガサスが渡したのは、ワイヤーカッター1本と40mほどの長さがある9本のテグスがついた風の刃と似た構造の手袋と脇差のみ。

 サブウェポンや糸の一部に刃物を使っているが、黒鳥の基本的な戦闘スタイルはいわゆる絞殺。しかも、ペガサスいわく、テグスの内、人差し指に装備している2本には、彼女の希望で麻痺薬と毒まで塗られている。

 黒鳥の性格と先々代の司令という立場からは想像がつかない武器と戦法に、黒猫らは目を丸くする。


「こんなに長い糸を指で? 操れるんですか?」


「えぇ。縛ることはもちろん、尖らせた先端で刺すこともできるわ。といっても、ブランクがあるから全盛期ほどのコントロールはないかもしれないけど」

 謙遜しているが、自信がなければこんなクセの強い武器は使わない。頼りになる存在が仲間になってくれたと青龍達は心強く思った。


「さてと、全員揃ったことだし、そろそろ今回の作戦と役割について説明しようか」

 ペガサスはそう言うと、聖民党エピウス支部の見取り図を取り出し、全員が見えるように広げた。

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