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死獣神~生の書~  作者: 天馬光
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死獣神復活せよ

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われていた1人の元殺し屋と仲間達の新天地での物語。

 このままでは収拾がつかない上に、死傷者か出ると判断した未来は、強引に話題を変えた。


「そ、それより、3人はどうしてここに?」


「会社の慰安旅行で来たんだ。まさか、ペガサス君だけじゃなく、龍君達もいるとは思わなかったけど」


「そっか。ペガサスが正体を隠しとったんは、武文らがおったからやな?」

 武文がいる理由を聞いて納得した雲雀に言われて、ペガサスは気まずそうに頷いた。


 実は、ペガサスも玄田建設の慰安旅行に誘われていたのだが、軍の用事が入ったことで、泣く泣くドタキャンしたんだそうだ。

 ところが、その軍からの用事も、上層部の都合がつかなくなったことでドタキャンされてしまい、予定に穴があいてしまった。

 突然の休暇。どう過ごそうか考えていると、ふと、武文達の旅行先がどこなのか気になった。妙な胸騒ぎもあって、一応玄田建設に問い合わせてみると、案の定、行き先はエピウスだった。

 このままだと、武文達と青山一家が鉢合わせることになる。しかし、それを阻止しようにも、ドタキャンした手前、ペガサスや翔馬の姿のままでは行きづらい。

 そこで、予てより怪しい動きをしている聖民党を調査することも兼ねて、肉体を作り、別人になりすますことにした。これが、光一郎と名乗っていた理由である。

 ちなみに朋美は、聖民党とのバトルになると予想したペガサスに急遽誘われて同行していた。(瞳には事前に浮気旅行ではないと説得済み)

 ただ、彼女にしろ、ペガサスにしろ、青山家や宙達に知られたら、そこから武文達に存在を知られる恐れがある。故にペガサスは正体を隠し、朋美はスキャンダルの時以外はホテルに籠っていた、というわけだ。


「彼女には窮屈な思いをさせてすまないと思ってる」


「私は気にしてません。乙女は少し駄々をこねていましたけど」


「ははは、それは仕方ないか。後で機嫌をとらないと。で、玄田君? 賢い君なら、これから僕達が何をしようとしているか、わかるだろ?」

 ペガサスの問いに、武文達は愚問といった感じで頷いた。同時に、止めるつもりもない。当事者ではないが、彼らも仲間として、友として力になりたいのだ。


「じゃあ、今夜8時に、島の北部にある聖民党エピウス支部近くの広場に集合。場所は柚さん達なら知ってるね?」


「各国の政治団体のビルや大使館が集まってるあたりでしょ? 問題ないわ」

 これで、決行の日時と場所は決まった。あとは、準備を整えるだけだが、その前にやることがある。


「それじゃ、玄田君。元サイトオーナーとして、音頭を頼める?」


「了解……死獣神、復活せよ!」

 武文からの一言で、全員の士気が高まる。


 ある者は、大切な者の道を正すため。

 ある者は、恋人や自らの命を守るため。

 ある者は、仲間を支え、守り抜くため。彼らは立ち上がる。

 戦いの時は近い。そのためにも、可能な限り万全の状態で臨みたい。天国の英雄でありながら、自他共に認める慎重派であるペガサスは、誰よりもそう考えていた――――――

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