291 ニホン人たちのステータス調整
タロン魔装具店では魔装具の購入も行った。
【魔法抵抗+18】を三つと【隠蔽+10】を一つ、【細工+12】を一つだ。
これらを装備したニホン人たちのステータスが以下の通り。
なお、【】内の数値は魔装具による底上げ分で、()内の数値は以前記載したときからの増加分だ。
・名前:タイキ・サガワ(佐川 大樹)
・種族:人族
・状態:健康
・職業:勇者
・スキル:
・言語翻訳 78/100(+1)
・鑑定 77/100(+1)
・耐鑑定 75/100
・魔法抵抗 93/100【+18】
・剣術 80/110
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・火魔法 77/110(+1)
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・名前:アカリ・ホシノ(星野 朱里)
・種族:人族
・状態:健康
・職業:聖女
・スキル:
・言語翻訳 77/100(+1)
・鑑定 78/100(+1)
・耐鑑定 76/100
・魔法抵抗 91/110【+18】
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・光魔法 82/110(+2)
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・名前:サチ・クロダ(黒田 沙智)
・種族:人族
・状態:健康
・職業:賢者
・スキル:
・言語翻訳 95/100
・鑑定 93/100
・耐鑑定 96/100
・アイテムボックス 33/100
・魔法抵抗 112/120【+18】
・隠蔽 100/100【+10】
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・火魔法 0/110
・水魔法 0/110
・風魔法 0/110
・土魔法 0/110
【魔法抵抗】が90以上ってことは、初級と中級の魔法を100%抵抗できるってことだからね。
クロダ先生に至っては、上級魔法ですら92%の確率で抵抗しちゃうよ。
なお、俺の【細工】のスキルレベルは魔装具込みで85になった。…ってことは、俺自身で魔装具を作れるようになったってわけだ。
【鑑定】【耐鑑定】【状態異常耐性】【魔法抵抗】【徒手格闘術】そして何と【光魔法】の魔装具を…。
作りたい魔装具の対象スキルが80以上で、かつ【細工】が80以上であれば良いからね。もっとも必要な素材がおそらく高価だと思うし、気軽に作れるものじゃないだろうけど。
あ、あと魔道具や魔道武器用の『魔道基板』も中級魔法まで対応(魔法陣の刻み付けが)できるようになった。
以前作成した氷式冷蔵庫の魔道具化ができるってことだ。色々とできるようにはなったけど、比例してお金もかかりそう…。
なお、魔装具の購入金額は総額で2250万ベルだった。【細工+12】以外については帝国に請求すべきなんだろうけど、別に良いのだ。全て俺のプレゼントってことにしたよ。
「師匠、ありがとう。【魔法抵抗】はスキルレベルを上げにくいから助かるぜ」
「ツキオカさん、私も嬉しいです。やはり安心感が違いますよね」
「私には【アイテムボックス】を教えていただいた上に、【隠蔽】の魔装具まで…。これで役立たずから卒業かと思うと、本当に感無量です。ありがとうございました」
順にサガワ君、ホシノさん、クロダ先生の感想だ。
「留学期間が終わって帝国へ帰っても、エーベルスタ王国とは敵対しないでくれよ。あと、クロダ先生。3年後か4年後くらいには魔法の【コーチング】をしますからね。楽しみに待っていてください」
「はいっ!」
眼鏡をはずして、ハンカチで涙ぐんだ目元を拭いつつ、微笑みを浮かべるクロダ先生だった。
・・・
アインホールド伯爵家のお屋敷へ戻った俺たちは、応接室でお茶を飲みながら談笑する伯爵様、エイミーお嬢様、チャム様、侍女さんの姿を見てホッとした。
チャム様は侍女さんの同時通訳で会話しているって状況だけど…。
どうやら『極悪非道の伯爵』という誤解は解けたみたいだね。良かった良かった。
てか、その噂を流したのは絶対、ビエトナスタ王国の王太子殿下だろう。まったく、どちらが『極悪非道』なんだか…。




