200 スキル構成②
結局、戦闘侍女を目指すサーシャちゃん、その姉のマリーナさん、騎士団長のユーリさんへの【コーチング】によって、三人のステータスは下記の通りとなった。
魔装具での底上げはまだなんだけど、将来的には何かしら買ってあげたいと思っている。
・名前:サーシャ
・種族:人族
・状態:健康
・職業:ツキオカ男爵家侍女見習い
・スキル:
・鑑定 32/100(+10)
・耐鑑定 34/100(+20)
・アイテムボックス 33/100 ←ここに注目!
・操車術 31/100 ←ここに注目!
・剣術 35/100 ←ここに注目!
・徒手格闘術 34/100(+27)
・・・
・名前:マリーナ
・種族:人族
・状態:健康
・職業:ツキオカ男爵家会計責任者
・スキル:
・鑑定 62/100
・耐鑑定 51/100
・アイテムボックス 35/100 ←ここに注目!
・徒手格闘術 31/100(+19)
・会計 88/100
・交渉術 76/100
・・・
・名前:ユーリ・グレイフィールド(グレイフィールド騎士爵家当主)
・種族:人族
・状態:健康
・職業:ツキオカ男爵家騎士団長
・スキル:
・鑑定 90/100
・耐鑑定 87/100
・アイテムボックス 32/100 ←ここに注目!
・魔法抵抗 72/100
・剣術 120/120
・徒手格闘術 76/100
・乗馬術 59/100
これでうちの屋敷の全員が【アイテムボックス】持ちになったわけだ。
スキルはあっても膂力が無いサーシャちゃんには長剣ではなく、取り回しの容易な短剣をプレゼントしようかな?ナナと同じショートソードでも良いけどね。
ユーリさんが申し訳なさそうにしながら俺に言った。
「本当に無料で良いのかい?私にとっては『借り』が大き過ぎるのだが…」
「『貸し』とは思っていませんし、何かを要求することもありませんよ。てか、アンナさんもナナもサリーもオーレリーちゃんも皆、無料で【コーチング】しましたからね」
「うーん、ツキオカ殿の無欲さには呆れるよ。これで右腕まで再生してもらった日にゃ、私はどうすれば良いんだ?もはや身体を捧げるしか…」
「いえ、そういうのは結構ですから…。ご自分の身体を大切になさってください」
「む、なんだかちょっとムカつくな。私は自分の容姿には多少の自信があったのだが…」
いやいや、もちろん美人だと思いますよ。ダイナマイトボディーって感じだし…。
「ユーリさん、お兄ちゃんはヘタレだから仕方ないよ。それでは三人に【アイテムボックス】の使い方をレクチャーします。まずは…」
ナナによる【アイテムボックス】講座が始まった。それは良いけど、俺が『ヘタレ』ってどういうことだよ。
言っておくけど、俺は『紳士』だぞ。いや、『紳士を目指している』と言ったほうが良いかな。
まじで名誉棄損だよ。




