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102 新たなスキル

 アキさんから【棍術】を、斡旋業者経由で【細工】を【コーチング】してもらった俺だったが、現在のステータスは以下のようになっている。


・名前:サトル・ツキオカ

・種族:人族

・状態:健康

・職業:冒険者(Fランク)

・スキル:

 ・全言語理解    100/100

 ・鑑定        84/100(+1)

 ・耐鑑定      100/100(リアル値は81)

 ・アイテムボックス 100/100

 ・状態異常耐性   100/100

 ・魔法抵抗      82/110(+1)

 ・棍術        51/110 ←ここに注目!

 ・徒手格闘術     81/120

 ----------

 ・細工        53/110 ←ここに注目!

 ----------

 ・火魔法       51/120(+1)

 ・水魔法       64/120(+2)

 ・風魔法       55/120(+2)

 ・土魔法       52/120(+2)

 ・光魔法       82/100(+1)

 ・闇魔法       31/100(+1)

 ・空間魔法      33/100(+1)


 以前確認した時よりも全体的にスキルレベルが向上している(カッコ内は増加した値)。

 【鑑定】【耐鑑定】【魔法抵抗】が全て『1』上がっていたし、魔法も軒並み上がっている。よく使う【水魔法】【風魔法】【土魔法】の伸びが(いちじる)しいね。


 …で、もうお分かりだろう。

 俺が驚いたのは、【棍術】と【細工】の初期値だ。30~35の間の数値になるはずなのに、それが1.5倍~1.8倍くらいの値になってるよ。

 サンプルが二つだけなので、その倍率は不明だが、少なくとも1.5倍には成っている感じかな?

 これってどう考えても転移者特典としか思えない。まったくもってチートと言わざるを得ないよ。まぁ、ありがたいことなんだけどね。


 さらに、そのレベル上限がどちらも『110』って、恵まれ過ぎだろ。

 これで【細工】のスキルレベルを110まで上げれば、上級魔法を魔道具化できるってことになるよ(魔法のスキルレベルも90以上にする必要があるけど…)。

 ん?将来的には【光魔法】の上級である【ピュリフィケーション】の魔道具ですら作れるってことになるね(確か、エイミーお嬢様が研究しているって言ってたっけ?…おそらくお嬢様は【細工】が100でも作れるように、試行錯誤しているのだと思う)。

 エイミーお嬢様の研究成果が出るのが先か、俺のスキルレベルが上がるのが先か…ってところだな。


 あ、一つ気を付けておかないといけないのは、総スキル上限だな。俺の場合(おそらく)『1600』が上限なので、全てのスキルをいっぱいまで上げると総スキル上限を超えてしまう(『1730』になる)。

 【細工】スキルについては110を目指すのが当然だとしても、【棍術】や【闇魔法】なんかが上がり過ぎないように調整しないとね。…って、贅沢な悩みだ。


 なお、ノートに日本語で書き出したこのステータスをナナに見られた結果、めっちゃジト目で見られることになったよ(アンナさんやサリーは日本語が読めないから、見られても大丈夫なんだけど…)。

「お兄ちゃん…。もはや人間のステータスじゃないからね。はっきり言って異常者だってことを自覚しておいたほうが良いよ」

 言い方ぁ!誰が異常者やねん!

 …って、それは俺自身も自覚しているんだけどね。まじで異常だよ。


 ・・・


 領都ラドハウゼンの観光では道具屋や雑貨店にも立ち寄って、【細工】で用いる工具や材料を色々と購入した。俺には作ってみたいものがあるのだ。

 雑貨店にはなんと磁性塗料(塗布すると磁気を帯びる)も売られていてちょっと驚いた。これは俺の作りたいものに最適だったので、白と黒の二色を買ったよ。

 白と黒、そう、もうお分かりだろう。リバーシだ。

 最初は盤と駒を木製で作るつもりだったんだけど、馬車の中で遊ぶには問題がある(揺れるので…)。


 なので、盤は鉄製にして、磁石がくっつくようにするのだ。

 駒自体は軽くするために木製だけど、磁性塗料を両面に塗る。当然、片面は白色で、その反対側は黒色だ。

 パチッと鉄の盤面にくっつくのを確認したよ。磁力は弱いけど、馬車の揺れくらいでズレることはなさそうだ。


 宿屋の自分の部屋の中で作業すること丸二日。時間がかかったのは駒が64個もあったせいだ。盤のほうは8×8の升目(ますめ)を描くだけなので、すぐに完成したんだけどね。

 ふふふ、ナナの驚く顔が目に浮かぶぜ。


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