第30.5話「休憩」
作者「さぁやってまいりました! 作者と孤羽くんによる毎日投稿キャンペーン終了記念『残弾わずかだからちょっと休憩してもいいかな……?』のコーナー!」
孤羽「そのまんまだな……切実な作者の声が聞こえてくるぞ」
作「さて、本コーナーでは30話投稿を節目に、『となりの席の飴宮さん』通称となみやさんについて少し喋ろうという、マジの閑話休題です。読者のみなさまも、いつも以上に肩の力を抜いて、さっと読み飛ばしてください。本編の方も急展開の連続でみなさまもお疲れでしょう?」
孤「何が急展開か……適当なこと言うのやめろよ。あと、略称それでいいのか?」
作「略称は常時募集中です。センスのある方、感想欄で教えて下さい」
孤「やれやれ。で、どうすんの? 本編完結してないよ? 俺たちはこれから何を聞かされるの?」
作「キャラを掘り下げるとネタバレに繋がりかねないので、となみやさんができた経緯をさらっと辿っていこうかなと思います。まぁそんな大層なものではないですけど」
孤「要は自分語りだな。男は背中で語るもんだぜ」
作「文章でも語りたくなるのが物書きのサガなんです。というわけで、本作の原点からお付き合いください。さて、本作『となりの席の飴宮さん』が生まれたきっかけは、同じクラスのとあるひとりの女子生徒からでした」
孤「は?」
作「その子はいわゆる不思議ちゃんで、奇妙なことにその子には、異性を敬遠しがちな僕の心が不思議と心惹かれるような、シンパシー的な何かがあったんです。それでビビっと来ましてね。こういう子が青春ラブコメのヒロインだったらどうだろう、と。明るくてキャピキャピしていない、暗い感じの子がヒロインでもいいじゃないか、と。それで、どんな人が隣の席にいたら面白そうかなーと考えているうちに、飴宮さんに出会ったんです」
孤「じゃあ、具体的なモデルはいないのか」
作「ま、そうですね。さて、飴宮さんについては最初は取るに足らない妄想で終わらせる気でした。が、飴宮さんはそれで終わらせるには惜しいくらいはっきりと具現化しました。ビジュアルも完璧に考えていたので、プリントの余白に絵を描きまくりましたし(勉強しろ!)、高校生活がキツいときには、彼女を現実世界に投影させて妄想を楽しんだりもしました。梶井基次郎の『檸檬』的な、ね。おっと閑話休題。で、話は変わりますが、その当時僕は『俺ガイル』にドはまりしていました。あれね、読んだ方は分かると思うんですけど、巻を追うごとに展開が重苦しくなるんですよ。初期のノリに楽しさと癒しを感じていた僕はどうもそれに着いていけなくなりましてね。あの楽しいノリがずっと続けばよかったのに、と思って。で、それなら自分で理想の青春ラブコメを作ってしまえと思って本作が出来上がったというわけです」
孤「こっちも重いときはしっかり重いけどな」
作「そうかな? まぁそれはともかく、新作の方向性が決まり、泉のように湧き出るアイデアを文字に起こしながら、僕は思うわけです。せっかく書いたんだから、どうせなら人気になって欲しい、と。毎日投稿すると伸びるとどこかで聞いたので、遅筆な僕はひたすら書きためて毎日投稿キャンペーンに備えました。話の時代設定から、4月中旬連載スタートと決め、前作のおまけコーナーでその旨をちょろっと告知もしました。電車通勤のサラリーマンや学生さんを主なターゲットと想定して、朝の時間に投稿しようと投稿時間の決定もしました。準備は万端でした」
孤「でも想定外が起こった、と」
作「アイツです。ここしばらく世界を騒がせ続けている、名前を言うのも恐ろしい丸い悪魔。アイツの影響で、テレワークの導入や学校の休校措置と従来の生活様式がまるっきり変貌してしまい、当時の僕は大いにビビりました。とはいえなろう系がひしめき合う夜の激戦区に名乗りをあげる能力も自信もなく、もう連載開始するのは騒ぎが収束した後でいいかな、という考えが頭をよぎったりもしました」
孤「妥当な判断だな」
作「でも告知しちゃった以上、それを間に受けた人が何人いるのか、覚えていて待ってくれている人がひとりでもいるのかなど関係なく、一度した約束は守ってしまうのがワタシ中二病。当初の予定を変更せずに連載開始に踏み切りました」
孤「そういうのをバカ正直って言うんだぜ。で、伸びたの?」
作「いや全然。体感ですが1日平均2,30PVだった気がします。それも日を追うごとに下がっていって、これはマズいと。数字が出ないうちは、頑張って書き溜めた弾を無駄撃ちしている感覚がして辛かったです。とことん勝負の神様に嫌われてるなぁと……まぁシケた話はその辺にして、ある日試しにタイトルちょっといじってみたら、嘘みたいにPV伸びました」
孤「なんだよそれ。何でもかんでもコロナのせいにしてんじゃねーよ」
作「あはは。毎日が楽しいです。アニメ化への道に一歩近づいた気がして」
孤「……はぁ⁉︎ アニメ化⁉︎ お前さらっと何言ってんの? 俺のCV誰が良いと思う?」
作「ノリノリじゃないスか……まぁ応援しててくださいよ。僕が、今これを読んでいる貴方たちを一大コンテンツ『となみやさん』最古参勢にしてみせたらいいのにな!」
孤「願望じゃねーか!」
作「夢ってのは心に秘めるだけじゃなくて、実際に口にして世界に表明することも、ときには大切なんです。そして、僕の夢に付き合ってくれる物好きな貴方は、本作にブクマ感想評価レビューを頂けるととてもありがたいです。なんとかして『となみやさん』を流行らせてください」
孤「他力本願やめろやー。お前も何か宣伝活動しろよ。Twitterとか」
作「えぇ……コミュ症だからSNS怖いんだよなぁ……でも他力本願じゃ甘えすぎだよなぁ……まぁ、努力はします……」
孤「リアルに落ち込んでんじゃねーよ。急なローテンションやめようね」
作「もし……Twitter始めたらどこかしらで必ず報告するので、ぜひ仲良くして下さい。もっとも、万に1つの確率ですけどね」
孤「いや低すぎない? もっと努力しろよ」
作「さて、そろそろお時間が来たようなのでここらでお開きにしましょうかね」
孤「逃げたよね。今逃げたよね?」
作「最後にひとつ。毎日投稿キャンペーン終了につき、投稿日を毎週月・水・金に変更します。では皆さん、これからも、『となりの席の飴宮さん』をよろしくお願いします!」
孤「最後にさらっと重要なこと言うなよ! あと、俺のCVは誰になるんだろう?」
作「僕ですが?」
孤「嫌だァ!」