第2話
風舞が召喚された丘を下りたどり着いたその街は………
丘を下り終え風舞がたどり着いたのは巨大な商業都市[モールタウン]だった。
その巨大さを目の当たりにした風舞はしばらく唖然としていた……
本来の目的の情報収集を開始するためにも街の中へと入っていった。その街はとても活気に溢れていた、商業の街と言うだけあって出店などで溢れかえっていた。とはいえ俺は一文無しだ。これからの食べ物とかと調達しなきゃいけないしな。
そうだこの街で稼げばいい、ゲームじゃよくあるからな。儲かるクエスト的なものがあるはずだ、それをまず探すか。ついでにこの世界についても知らなくちゃいけないからな……
しばらく街を歩き続け見つけた、一攫千金のチャンスをそれは魔力を競う大会だった。優勝者には1億ゴールドが報酬として与えられるという。だかこの世界でその価値がどれほどかもよくわからないが一文無しでいるよりはマシだと思い大会参加を決めた。方法は測定器に魔力を流し込むだけだから簡単だと大会の役員が言っていた。
始まってみると呆気なく終わった。俺が機械に手を触れた瞬間にメーターが振り切れて壊れてしまった。その瞬間に優勝が決まったんだ、手を当てただけだったんだけど金が手に入ったことには一応安心した。大会始まって以来の逸材だったそうだ、それほどの力が自分にあるのかはよく分からなかった。賞金を手にし食料調達向かった。
しばらく分の食料と金を手に入れたことだし本腰を入れて情報集めをできる。聞き込みをすぐに開始した。この世界には3つの巨大な王国でできているらしい。その3国は過去に激しい武力衝突の末に勝ち残り、小さな部族なども取り込み巨大化し力をつけ各国の王の間で不戦の契りが交わされているらしい。各国の王はそれぞれ極めている魔法があるそうだ。1の国:火系統の魔法を得意とする王キングスバーンが統治する国バーン帝国、この国には三国間最強を誇る軍事力がる。2の国:光系統の魔法を得意とする王カムイが治めているのは
シャイン帝国、この国は宗教などを重んじている国らしく思想の国とも呼ばれている。3の国:水系統の魔法を得意とするハクが治めているのは、この商業都市のあるアクア帝国、知っての通りここの国の特徴は商業だ。このほかにも3つの小国があるらしい。この世界は6つの国で構成されていることがわかった、この6という数にも意味があるそうだ。それは魔法の系統だ。火、水、風、光、闇、土の6つだ。その系統を極めた者だけが国の頂点に立てるのだという。国の間の往来にはパスポートの様な物を使うらしい、それがないと国境警備に捕らえられてしまうそうだ。まぁ手に入れた情報はこんなものだ、少し聞き込み過ぎたかなとは思うがこの世界について知ることもできた。
気になるのは怪しいローブを被った老人が言っていたことだ、「この世界は6つの国があるだけではない、その国々が円状にならんでいるその中心には巨大な塔がある、そこにはお主の求めているもがある」と言っていたことだ。俺が求めるもの?あの老人は何者だ?謎がまだまだ多い。これからも情報収集はかかせない。自分の魔法?を磨く必要も、少しはあるだろう。使い方がよくわからないからな……
バーン帝国では優秀な魔法師のもとで腕を磨けるらしいからな、とりあえず次の目的地は1の国だ。
それとパスポート的なものも手に入れないとな。
当面の目標は魔法を我が物にすることかな。
秘められた魔力を使えるようにするべく1の国へ向かい修行をしようとまた旅立つ風舞であった……