ここはどこですかね。
「閻魔さま、助けてください!」の続編です。
前作読まれてなくても、話が分かるようになってます。
「リコよ」
誰このおじいちゃん。
「そなたは今この時より、神となるのじゃ」
「は?」
なぜに。
私はある日死んだ。まだ19歳、誕生日が一昨日だった、なりたて19歳。
不慮の事故だった。
車に当たっちゃったんだ。
だってにゃんこが轢かれそうだったんだもん。
あの子助かったかなあ。
なんて考えながら今ふわふわしてる。
ここどこ?天国?地獄?
いや、悪いことしてないし地獄はないか。
地獄に送られたら冤罪だって叫んでやる。
で、ほんとにどこなんだ。
結構長い間ふわふわしてるよ。
と思ってたら、見知らぬおじいちゃん発見。
ここで冒頭に戻る。
「…神?なにゆえ」
「そなたがやると言ったからじゃ」
「?…まず、おじいちゃん誰?」
「神じゃ」
……。
「神様いるじゃん。私いらなくない?」
「わしはもう定年じゃ。次がそなたの番」
「なに番って。これみんなやるの?」
「そなたがリコとして生まれる前にわしと約束したのじゃ。死んだら神になると」
「…まじか」
「まじじゃ」
「神様って何するの?」
「生者の祈りを汲み取るのじゃよ」
「生きてる人の祈り?」
「そうじゃ。人々の心からの祈りなら手紙という形で天界まで届く。あのポストにな。そなたはそれを仕分けして、各地に派遣されている天使へ送る。それだけじゃ」
「天使ってあの天使?エンジェル?」
「エンジェルじゃ」
「天使って派遣されるの?」
「よく転勤もあるぞ」
「…大変そうだね、天使も」
「まあ、そなたの仕事はそんなもんかの」
「おっけー。理解した」
「またわからないことがあれば聞きにおいで」
「神様どこに行けば会えるの?」
「あのドアの向こうにいつもいるぞ」
おじいちゃんは茶色のドアを指差した。
「あれなに」
「わしの家じゃ」
「私の家は」
「仕事を進めていくとできる」
今はホームレスか。
「なんかのゲームみたい」
「では、頼んだぞ」
「りょー」
「って、私寝るときとかごはんとかどうすればいいのさ」
ま、そのときに聞くか。
ま、頑張ろっかなー。
マイホームのために!
すると突然、ポストが光り出した。
「早速仕事か」
ポストの中には手紙の束が入っていた。
「めっちゃあるよ、これ一人で分けるのか」
神様たいへんだ。
とりあえずはここまでで。
2話目が書け次第、投稿いたしますので、おそらく不定期になるかと…。
お付き合いくださると嬉しいです。
誤字脱字、おかしな表現多々あると思います。
ご指摘いただけたらと思います。
よろしくお願いいたします(。-人-。)