プロローグ.淵源
「これは、正義の味方だよ!」
「せい、正義の……味方?」
夕焼け空に照らされ、二人の男女の子がいる。
オレンジ色に染められた銀色の髪が風の中に震えて。女の子の顔面にいる、ルビ色の瞳は少ないの迷いと合わせて、何かを見つめている。
それは、一つなヒーローフィギュアである。
フィギュアを持ち上げた、眩しい笑顔を掛けていた男の子が全く無邪気な目つきを渡す、口を開けた。
「うんうん!正義の味方、ヒーローっと言うんだ!」
「ヒーロー?時羽は、ヒーローが好き?」
疑問に纏めていた頭を歪める、細緻な顔は物好きに描くられた、彼女の目中で包んだ好奇を放り出す。
それの返しに成る、男の子が先と同様な笑顔を持ち出す、爽やかに返答した。
「うんうん、大好きだ!」
「へぇ……私以上、好き、ですか……?」
好き、重いのほどでは言えない言葉、そういう言辞が巡らす。
その感情を抱いた彼女は緊張や焦慮の気持ちに引かれ、心配な素振りが顔に組み付くた。答えを待られないのように瞼を引っ張る。
「えーぇ……それとこれとは……」
先まで笑顔しか掛けてすら男、嬉しいよりも躊躇うな表情に変わった。決まり辛い見たいな顔、いかにもな躊躇う顔。
が、長いもなく、短いもなくな考えから抜いた後、躊躇は消えていた。捨てた辛い顔に代わりとして、頑丈な、真面目な表情で彼が女の子を返答した。
「あぁ、シオリナの方がもっと、もっと好きですよ」
単なる短いな言葉が女の子に届く、しかしながら、不信や喜びと混ざり、彼女の目は大きいに開けられた。嬉しかった。
「……だから、私、ヒーローに成る!そうなったら、きっと、シオリナを守られる!」
好きとは何、愛とはなに、それを知らず。それなのに、手前の彼女、シオリナは一番大事、離したくない、別れたくない、それだけ簡単な理屈を抱いて。それは彼の答え。
「時羽が、ヒーロー?私を守るの?」
「うーん、絶対、シオリナを守ってみせるよ!」
守りたい、失いたくない、一緒にいたい、それは彼の本当な思い。
「じゃ、約束するよ、もしかするか、私、危ないにあったら、きっと、助けて来るように」
約束を求めている、彼女が彼に手を差し出す、少しでも不安的な心持ちが顔で映えた。
半開きな口、その両端の小さいな犬歯が突出でいる、そのまま必死で微笑みをはみ出す。
「ああ、約束する、必ず、シオリナのヒーローに成る!」
「ん、じゃあ、約束だからな!」
夕焼け空のオレンジ色の下、誓いを約束した二人。
手を伸ばして、彼の身体で腕を巻き付けて、強くほどの力ではなく、気楽に彼女に抱きしめられる。温度を感じて、柔らかさを包んたり。
「私のヒーロー」
彼を抱いた彼女、その今、何かの強い感情に引きられて、赤い瞳に載った目を上がり、目尻を擡げる。彼の、頸に向かって。
息が寄せ掛けて、彼に、その呼吸の温もりがどんどん近いに迫る。
「はーー」
そして、言えない感覚が彼の心に駆け込んだ、ちょぴり痛いが暖かいな、激しいが柔らかいな、そのような感覚。
――女の子の口や男の子の頸、既に赤色に染まられた。
「ああ、約束だよ……」
☆
……
「その……私、誰だ?」
何もかも白い、天上も、壁も、自分が横ったベッドも。
「君は……赤樫時羽だ」
「あかがし……ときは……」
迷いして見上げる彼がその名を一度読み返した。無神な崩した目付きには生気がない。
彼と話した人が着てた長衣も白い。両手に上りながら微笑んだ。
「ええ!正しく、赤樫時羽くん!良こそ、この私立高星高校へ!」
……?