吾輩はジャンガリアン
吾輩の一日
吾輩は騎士ジャンガリアン、偉大なるハムスターの戦士。聖剣マチバリの担い手なり。
吾輩は主を守るため、日夜トレーニングに励んでいる。腹筋、背筋はもちろんランニングも欠かせないのである。
騎士は食べることも仕事である。ほほをパンパンにしても、ひまわりの種を食す。
食事の後は睡眠である。運動、食事、睡眠が騎士の体を作るのである。
以上の行動を一日に数回ローテーションするのである。しかし、本番はこれからである。
※
夜こそが我が真の戦場、悪魔は夜にやってくるのである。
主が寝静まった深夜、吾輩は宿舎を抜け出して、マチバリを構える。
「チュー!!(そこだ!!)」
――吾輩の手から解き放たれたマチバリは、矢のような勢いで正確に、主の枕元に忍び寄っていた黒い悪魔を射止めたのだ。
しかし、油断してはいけない。……悪魔の生命力は強大で、この程度では死なないのである。
吾輩はもがく悪魔に歩み寄ると、大きく口を開き、悪魔に躍りかかるのだった。
※
今日も主は、よく眠れたようである。宿舎から眺める主は実に幸せそうで、吾輩は騎士としての充実感に浸るのであった。