空より明るく
なんにせよ恋愛ものは初めてでして・・・・
文も下手なので我慢してみてやってください。
名前は出していません。
読みにくいと思いますがどうぞ感想もお願いします。
2学期、運動会、文化祭、マラソン大会の三大行事を終えた僕には、受験勉強という辛い現実が待っていた。勉強はできるほうで運動もそこそこできる、そんなスキルにあまり恵まれない僕は欝で死にそうだ。
「何自殺しそうな顔でいるのよ。ちゃんと勉強教えてあげてるのに。」
「何なら自殺してあげようか?ロープある?」
「剃刀だったらあるけど・・・・」
「何か本気っぽいからやめた。」
こんな会話をしている15歳思春期の男女が外から見たらうらやましいと思われるだろう。この前冷やかされたが双方全然気にしてなかった。
この歳になってチ○コと真顔で言える女子に恋愛感情を抱けるのかと、そんな事ばっか考えている。ただの幼馴染で部活の仲間みたいな存在だった彼女はどちらかと言うと男友達みたいな感覚である。でも彼女は他の人より美人で、性格もおおらか、スポーツ・勉学共に学年最強といった感じのパーフェクト超人。恋してみたいができない、そんな感覚が続く毎日。
「ねえちょっと♪」
顔が近い、もっと離れろ
「何だ?」
「やっぱりなんでもない♪」
「????」
意味不明な言葉だ。そうしていたら何か上から降ってきた。消しゴムのようだ。
彼女と話していたら大体男子限定の落下物が落ちてくる。ちょっとなれてきた自分がすごい。
この前親友(?)とも言われる存在に蹴りを入れられたのはショックだったが。
落下物を避けながら彼女に勉強を教えてもらっていたがチャイムが鳴った。
「ありがとな。じゃあ部活でな。」
軽い礼を言った。落下物が落ちてこなくなった。
「バイバイ♪」
かなり上機嫌な様子で出て行った。クラスが違うからだ。
そして6限目が始まった、と思ったが自習になっていた。親友に誘われて持ってきたゲームで通信プレイをやった。
4人で協力プレイができるゲームを3人でやっていると、
「おい、男よ。」
突然、親友が話しかけてきた。
「何だ?あっ、ちょっと回復薬くれない?」
「しょうがねぇな。・・・じゃなくて」
本題に移った模様。
「お前、彼女さんのこと好きなの?」
「ぶぇ!?」
いきなりすぎたので吹いた。
「図星のようですね。男君。」
親友の古い付き合いのAが言った。
「ちがうよ。あいつに恋愛感情なんか抱いてない。それにあいつだって・・・」
「鈍いな。彼女さんはお前に好意を持っているのがまだ気づかんのか。」
女縁がないお前に言われたかないよ、と言い返した。
「ただの幼馴染なだけだよ。」
俺はきっぱりといった。なぜか胸が少し痛んだ。
好きじゃないんだ。と自分に言い聞かしてるみたいなもんだった。
「あ〜もう!にぶいなぁ!」
すると親友が立ち上がって
「彼女さんはお前が好きなんだよ!」
と大声で叫んだ。クラスが静まった。
そして不幸なことに、
「えっ・・・・」
彼女が教室のドアを開けていた。完全なる死亡フラグだ。
「・・・・・・・」
彼女が教室から飛び出した。
そして殺気がした。男子だ。いやハンターだ。
なぜか俺に落下物が降ってきた。だが慣れたせいか全部避けた。
「あ〜あ、泣いてたかもよ?」
「だ れ の せ い だ」
親友の耳を引張った。
「おい!彼女違うよ!これはこいつが・・・」
彼女は走り去って行った。
「とりあえず追いかけたほうがいいのでは。」
「ああ、そうする!」
親友の耳空手を放して、教室を出て行った。
大体いるところは見当がついている。屋上だ。
あそこは僕と彼女が入学して初めて行った所だ。
今でもそこで2人弁当を食べている。彼女が落ち込んだときは必ず屋上へ行くから大体の行動パターンは読めているのだ。
駆け足で階段を上った。そして屋上に着いた。
ドアを開けると案の定彼女がいた。柵から町並みを見ていた。
「彼女。」
そう呼んだら彼女が「えっ?」とこちらを向いてきた。
「さっきはごめん。親友が変なこと言って。」
彼女がクスッと笑いながら言った。
「ううん、全然気にしてないよ。それよりさ・・・・男。」
彼女が微笑みながら言った。
「私の事、好き?」
心臓に金鎚で叩かれたような衝動が起きた。
彼女は真剣な眼でこちらを見ている。長い沈黙が続く中僕は、答えを見つけた。
「好きだよ。」
「えっ・・・」
僕は答えを言った。
「わかったんだ俺・・・お前のことが好きだったんだって。」
彼女が答える前に僕が言った。
「いつも君の事ばかり考えてたかも知れな。俺・・・・。」
「でも怖かったんだと思う。君に恋することが、君を好きになることが。」
僕は言い続けた。
「昔から君の事ばかり考えてた。遊ぶとき、勉強をするとき、昔からきみと一緒だった。友達に冷やかされた事だって何回もあった。でも別れなかった。何でだと思う?」
彼女が答えた。
「好き・・だったから?」
「そうなんだ、昔から君の事ばかり考えてた。風邪で休んだときも君は僕の家にお見舞いに来てくれた。そんな君に僕は引かれていったんだ。でも僕は好きだと言えなかった。怖かったからなんだ。君に返事を返されるのが怖かった。もしかしたら振られるかもしれない、そんな思想しか浮かばなかった。」
僕はその後本心をすべてさらけ出した。
「そして僕は君にへの恋愛感情を自分で封じ込めてしまったんだ。そして今まで友達という関係に収めていたんだ。でも今君に言われて思い出したよ。本当は好きだったんだ。誰よりも、君のことが好きだったんだ。」
「僕は君が好きだ。大好きだ。他の誰よりも君を愛する気持ちはあるんだ。」
「付き合ってくれ、彼女。」
彼女が顔を上げた。
「私は別に好きじゃなかったよ。」
あまりにも酷過ぎる返事だった。だが話は続いていた。
「でも今やっと気づいた!大好きだって!」
「えっ・・」
「世界中の誰よりも、男の事が、
大好きだよ。」
僕は思わず涙が出てきた。泣いているんだ。久しぶりだ、泣くのは。
彼女が近づいてきた。彼女も泣いている。
僕は彼女を抱きしめた。彼女は微笑んで言った。
「苦しいよ・・・男。」
「もう少しこのままでいてくれないか?」
彼女はほんのりとした声で
「いいよぉ。」
と言った。
「男の腕、あったかくて気持ちいいやぁ。」
「君だってあったかいし、かわいいよ。」
「へへぇ♪ありがと」
出会ったのははっきり覚えてないが、幼稚園のころから一緒だった。
小学生になったらお互いサッカーをやっていた。
中学生では、サッカーの試合でシュートを決めたとき人一倍喜んでくれた。
そして今、僕たちは抱き合っている。恋人同士として。
僕たちは結ばれたんだ。もう恋人なんだ。
実感がわかないが彼女を抱きしめたときの温もりが確かにある。
もう一生離したくなかった。僕の腕の中で彼女は言った。
「ずっと一緒にいようね。」
「ああ、分かっているよ。絶対離れないから。」
そういう会話をしていたらチャイムが鳴った。
「じゃあもどろっか。」
「手。」
「え?」
「手!」
そう言って彼女に手をつかまれた。
「これでずっと一緒♪」
「恥ずかしいなぁ。」
「いいじゃん!いこぉ!」
そうして僕たちは屋上を後にした。
屋上での彼女は天使のようで、ひとつの太陽だった。
僕たちは恋をしていった。
苦しい事もあるかもしれない。
でもそんな時、彼女さえいれば何でもできるような気がする。
そのときの彼女はきっと
空よりも明るいだろう
どうでしたか?感想お待ちしております。
好評でしたら次回作も恋愛という事似さしていただきます。