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花子ちゃん

 ……というわけで私は奴をどうしても許せなくなっていました。


気付けばいつも私はどのようにすれば奴を最も苦しめる事ができるかを考えるようになりました。


そしてそれはよりリアルにそしてよりクリアになってゆき、頭の中に完全な計画が出来ていたのです。


私はそれを迷わず遂行しました。今、私の心の中は実にスッキリしております。


あぁ、はい。その過程ですね。すみませんがその前に水を一杯いただけませんか? 


男は差し出されたコップの水をゆっくり、ゆっくりと飲み干した。


ありがとうございました。ではまず、花子ちゃんのところから話します。


刑事さんも知っての通り、私は花子ちゃんが小学校から帰る所を狙いました。


それはそれは簡単でしたよ。私の言うことに何の疑いもなく付いてきてくれました。


私は花子ちゃんを車に乗せると、すぐに麻酔で眠らせてあげました。


それでそのまま、私の家へと連れて帰りました。


家にはいると、私は家に設置した手術台に花子ちゃんをのせました。


私はすやすやとしている無垢な花子ちゃんの顔を見ると流石に良心が痛みました。


しかし奴の娘だと思った瞬間、無性に腹が立ちました。


その時びっくりしました。花子ちゃんの顔が急に悪魔の顔に見えたのです。


私は咄嗟にバーナーを掴むと最大出力で花子ちゃんの顔を焼きました。


部屋中に絶叫が響き、肉が焦げた臭いが充満しました。


臭いがひどくて吐きそうになりました。


バーナーを止め、花子ちゃんの顔を見るとそれはそれはむごかったです。


顔のほとんどが焼きただれ、皮膚がドロドロになっていました。


歯が剥き出しになってそこだけ真っ白だったのには若干滑稽に感じましたが。


花子ちゃんの絶叫はしばらく続きましたがやがて力尽きたかのか、黙って動かなくなりました。


少しやり過ぎたかと脈をとりましたら、案の定脈が弱まっていたので、少し治療をしてあげました。


死なれたら全てが台無しですから。


体力が回復したのを見計らうと私は再開することにしました。


今度は服を脱がせ、身体全身をバーナーで焼きました。


悪魔の魂を浄化しているかのような気持ちでしたよ。


もはや身体のどの部分にも、火傷がないところはありませんでした。


そしてまた死なない程度に治療をしました。


ここまでで第一段階は終了です。


これで花子ちゃんの全身に火傷が一生残ります。


これでも医者の端くれですからそのくらい分かります。


次に私はそのまま花子ちゃんをうつ伏せにしました。


脊髄を探すためです。


ゆっくりと火傷だらけの背中から脊髄を探し当て、一気に脊髄に肘鉄を食らわせました。


ボキッ! という音と共に花子ちゃんはその衝撃で頭と足が跳ねました。


しばらくピクピクと痙攣していました。


これで花子ちゃんは二度と手足が動かなくなりました。


花子ちゃんは一生誰かに世話してもらわないといけません


勿論それは奴がやるんでしょうねぇ。


そのために奴を五体満足で帰らせてやったんですから。


これで第二段階も終わりです。


いよいよ仕上げです。


最後はあっさりと終わりましたよ。


注射を射つだけでしたから。


これは奴に射ったのとは違います。


花子ちゃんのは麻薬です。


特に依存性の強いやつをね。


そうして全てを終えると私は奴の家に向かいました。


はい、その通りです。


奴の妻をさらいにね。


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